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文化

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生きもの大好き

動物園や水族館にはさまざまな生きものがいる。その魅力(みりょく)を探ろう。

(449)世界中でここにしかいない ルテウムジェリー  

2018.8.20 16:20
お客さんが「地中海にはこんなきれいなクラゲもいるんだね」と話していた
お客さんが「地中海にはこんなきれいなクラゲもいるんだね」と話していた
 

 山形県鶴岡市の加茂水族館には50種以上のクラゲがいる。色も形もさまざま、泳ぐすがたもそれぞれちがう。

 その中で「たぶん世界の水族館でここだけにいるクラゲです」と館長の奥泉和也(おくいずみかずや)さんが言うのが、ルテウムジェリーだ。地中海や大西洋にいる。

 水槽をのぞくと、かさの直径は10センチもなさそう。ブルーの体がとても美しい。遠いヨーロッパのクラゲをどうやって手に入れたんだろう。それにどうして「たぶんここにしかいない」なんて言えるんだろう。

 ルテウムジェリーはなかなか見つからないけれど、去年、オーストリアの首都ウィーンにあるシェーンブルン動物園の水族館が捕まえて、奥泉さんに「分けてあげる」と言って来た。シェーンブルンは奥泉さんが設計したクラゲ水槽を使っていたし、加茂にクラゲの育て方を教えてもらいに来たこともあって、仲良くしていたからだ。

 ルテウムジェリーは海ではとても大きくなるけれど、水族館でどうやって育てるか、どうやってふやすかは、わからないことだらけだ。最初は加茂とシェーンブルンの両方で飼育していた。でも、シェーンブルンは全滅してしまった。それが「ここだけ」の理由だ。

 「ふやす努力はしているんだけど、とてもむずかしい。でもやれることは全部トライします」(文・写真、佐々木央)=2016年12月配信

 

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