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生きもの大好き

動物園や水族館にはさまざまな生きものがいる。その魅力(みりょく)を探ろう。

(447)聞くだけでよだれが出てくる マダラ 

2018.8.19 11:25
大きな水槽でゆったり泳ぐマダラ。庄内地方の人にとって大切な生きものだ
大きな水槽でゆったり泳ぐマダラ。庄内地方の人にとって大切な生きものだ

 山形県鶴岡市の加茂水族館には地元・庄内地方の海でとれる魚のコーナーがある。そこの水槽の一つで大きな魚が何匹か、ゆったりと泳いでいた。

 説明板によると、マダラとオオクチイシナギ、それにコモンカスベという魚がいるようだけど、マダラとオオクチイシナギは見分けがつかない。

 ボランティアガイドのおじさんに聞いたら「マダラはあごひげをはやしています。これは触覚で、海のそこの砂地にいるエビやカニをこれでさがして食べます」と教えてくれた。

 地味な色だけれど、側面のまだらもようがきれいだ。おなかは白っぽい。日本の近海にいるタラの仲間では一番大きくて、1メートルをこえるものもあるそうだ。

 館長の奥泉和也(かずや)さんによると、庄内には寒鱈(かんだら)を食べる文化がある。寒鱈というのは冬の日本海でとれるマダラのことだ。「産卵の前なので、特においしいと言われています」

 水槽わきのかべには、レシピも書いてある。どんがら汁、マダラのしょうゆ焼き、白子のポン酢しょうゆがけ。どんがら汁は頭も内臓も全部、使う鍋(なべ)料理だ。

 「庄内では各地で寒鱈を味わう『寒鱈まつり』が開かれて、どんがら汁がふるまわれる。たくさんの観光客が来ます」。聞いているだけでよだれが出てきた。(文・写真、佐々木央)=2016年12月配信

 

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