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生きもの大好き

動物園や水族館にはさまざまな生きものがいる。その魅力(みりょく)を探ろう。

(446)サケと人の歴史も知って シロザケ 

2018.8.17 16:36
去年の冬に生まれたシロザケ。仲間は今、はるか北の海にいるはずだ
去年の冬に生まれたシロザケ。仲間は今、はるか北の海にいるはずだ

 細長く、銀色に光る体の魚がたくさん泳いでいる。とても美しい。

 山形県鶴岡(つるおか)市の加茂(かも)水族館はクラゲで有名だけれど、地元の庄内(しょうない)地方の魚もたくさん飼育している。その一つがシロザケ。サケにはたくさんの種があって、日本でふつうにサケとよばれるのは、このシロザケだ。

 加茂のサケの水槽は、川で卵から孵化(ふか)した後、海で大きくなっていくようすを見せている。最初の水槽は去年の冬に生まれたシロザケ。その次が2年から3年たったもの。1年生にくらべるとずっと大きい。「でも海にいるシロザケほどには大きくなりません」と館長の奥泉和也(かずや)さん。

 ここにいる魚のうちアジやカマスは奥泉さんがつった。サケもそうですかと聞くと、奥泉さんが笑った。「わたしが勝手にとったら犯罪になりますよ。これはサケの生産組合から来たんです」

 大きな黒板に手書きの文字や図でサケのことが説明されている。「サケを食べていても、サケと人間の歴史や、今どうなっているか、多くの人は知らない。そういうことも知ってほしいんです」

 たとえば、山形の川にはサケがいっぱい上ってくる。でも今、主に食べているのは北海道の海のサケ。「川に上ったサケはあぶらが少なくて、現代人の口には合わなくなったんです」。日本人の味覚の変化まで映しているんだ。(文・写真、佐々木)=2016年12月配信

 

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