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(593)まぼろしの魚に会えた イトウ 

2021.3.16 13:09
イトウの水槽は水温12度ぐらい。とても冷たい
イトウの水槽は水温12度ぐらい。とても冷たい

 

 大きな魚が何匹かいた。とてもゆったり泳いでいる。

 青森市の浅虫(あさむし)水族館2階。「世界遺産白神山地の魚」のコーナーで「まぼろしの魚」とよばれるイトウに会えた。日本で一番大きい淡水魚だ。本州では絶滅して、生き残っている北海道でも減っている。

 「サケやマスの仲間で、昔は青森県の小川原湖(おがわらこ)にもいました」と担当の佐々木梨江(りえ)さん。

 ここにいるイトウは青森県鰺ケ沢町(あじがさわまち)の養殖場で生まれた。そこでは、白神山地から流れてくる赤石川(あかいしがわ)の水でイトウを育てている。だから、白神山地の魚なんだ。

 いまは体長80センチぐらいだけれど、大きくなると、1メートルをこえる。こんなに大きいと、えさがたくさん必要になりそう。何を食べているんですか?

 「自然界だと水生昆虫やカエル、魚、ときにはネズミとか、ヘビまで食べるといわれています」。おっとりしているように見えて、すごいハンターなのかな。

 「ここでは人工飼料をふやかして、おだんごのようにしてやっています。顔の前に落とすと、底に落ちる前にパクッと食べます。口も大きいので、迫力がありますよ」

 このコーナーは森の中の水辺にいるようで楽しい。向こうの木には模型のカワセミもいた。「ああいうのをお子さんたちがよく見つけてくれます」(文・写真、佐々木央)

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