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(591)世界一酸に強い   宇曽利山湖のウグイ 

2021.3.12 16:14
ゆったり泳ぐウグイ。やっぱり淡水の方がくらしやすいのかな
ゆったり泳ぐウグイ。やっぱり淡水の方がくらしやすいのかな

 

 銀色の体が青い光の中でかがやく。何匹か並んで泳ぐこともあるけれど、全部はそろわない。大きさも色も少しずつちがっていて、大きいのは体長20センチ以上ありそうだ。

 青森市の浅虫(あさむし)水族館は、青森県の川や湖にいる魚、周りの海にいる生きものが中心だ。この水槽は淡水魚のウグイ。といってもふつうのウグイではない。

 下北半島の宇曽利山湖(うそりやまこ)にいる。火山にできた湖なので、水が強酸性。生きものが生きていくのは大変だ。「魚類はこのウグイしかいません」と担当の佐々木梨江(りえ)さん。説明にも「世界一酸に強い」と書いてある。

 そんな湖で食べるものはあるんですか? 「水生昆虫などもいて、それを食べています」

 宇曽利山湖にいるウグイは、この水槽にいるウグイほど大きくならないそうだ。やっぱりえさが少ないのかな。

 この水槽の水も酸性にしているんですか? 「いえ、この水槽はふつうの淡水です。強酸性にしたら機械がこわれてしまいます」

 ここにいるウグイは特別に許可をもらって、佐々木さんたちがとってきた。「産卵期には川をのぼります。のぼってきた小川でとりました」

 強酸性で生きのびる秘密は、えらにあるそうだ。でもむずかしくて、その仕組みはよく分からなかった。(文・写真、佐々木央)=2019年10月配信

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