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(590)作ってもらった車いすで動けるように   ヤギ 

2021.3.10 13:00
 車いすに乗るヤギの「ユズ」。おだやかな顔だ
 車いすに乗るヤギの「ユズ」。おだやかな顔だ

 

 北海道帯広市の「おびひろ動物園」にいるメスのヤギ「ユズ」は9歳。「ヤギとしては、おばあちゃんです」と担当の村津颯(そう)さん。

 昨年秋から左前足の具合が悪くなった。「マッサージしたり、のばしたりしてみたけれど、曲がったままになって歩けなくなりました」

 部屋から運動場に出られない。部屋で座ったままの姿勢が続くのは良くないので、消防ホースで体をつるようにして、立てるようにした。でも移動はできない。

 今年6月、村津さんは同じ飼育係の石山絵理花(えりか)さんと話し合って思いついた。「車いすを使ってみよう」

 来園者用の車いすでブレーキが故障していたものを改造した。 

 「背もたれを外して、消防ホースを安全ベルト代わりにしました。胸がこすれないように、ベルトにタオルも巻きました」

 車いすを押して運動場に出してやることができるようになった。主に後ろ足を使って、少しだけれど、自分で移動もできる。

 見ていると、えさ箱に首をつっこんで、仲間といっしょに草を食べている。元気そうだ。

 「外に出たり、動いたりできるようになって、顔もおだやかになったようです」と村津さん。「食欲もすごくあります。長生きしてほしいです」(文・写真、佐々木央)=2019年9月配信

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