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文化

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(579)「渓流の王者」の別名 ニッコウイワナ 

2021.2.24 10:00
個体によって斑点の量や赤みが違っている
個体によって斑点の量や赤みが違っている

 

 細長く茶色っぽい体に、白い斑点がたくさんある。尾びれや尻びれ、腹びれは、ほのかに赤みをおびている。体の色やひれの赤みのこさは、少しずつちがうみたいだ。

 埼玉県羽生(はにゅう)市の「さいたま水族館」には、ニッコウイワナがたくさん泳ぐ水槽がある。

 イワナといえば1種類かと思っていたけれど「ほかにも、ヤマトイワナやアメマス(エゾイワナ)などの仲間がいます」と飼育係長の大平信一(おおひらしんいち)さんが教えてくれた。

 ニッコウイワナは東北地方や日本海側の山間部の渓流にいて「この白い斑点が特徴です」。

 水槽の中は、ごつごつした岩や石に、木もたおれていて、本物の渓流のようだ。上流の冷たい水にすんでいるから、水温は12~13度にしている。

 おおぜいの子たちが、がやがや見ていても、岩かげにかくれたりしない。気が強いのかな? 「いいえ、水槽に入れてすぐのときは、かげにかくれたりしていたんですよ」。でも、とても貪欲な面もあるそうだ。

 「カエルとかヘビとかサンショウウオとか、そういうものもつかまえて食べてしまうことがあります。『渓流の王者』という別名もあるんです」

 いま、ここにいるのは20センチたらず、でも自然の中では60センチにもなる。そんな魚がヘビまで食べてしまうなら、たしかに「王者」だ。(文・写真、佐々木央)=2019年7月配信

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