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文化

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(569)好奇心強く近よってくる アンデスコンドル

2020.6.8 12:00
坂をおりてきて、つばさを広げるアンデスコンドル。とさかがあるのはオス。メスにはない
坂をおりてきて、つばさを広げるアンデスコンドル。とさかがあるのはオス。メスにはない

 

 広いケージの中に草や木が生えていて、おくは岩山になっている。手前の石の上に黒い大きな鳥が立っていた。頭や顔には羽毛(うもう)がない。首の後ろの毛は白くて、えりまきをしているみたいだ。

 長野県飯田(いいだ)市立動物園のアンデスコンドル。担当の勝山友梨子(かつやまゆりこ)さんに話を聞いていると、近よってきた。「好奇心が強くて、人に興味があるみたいです。『なにしているんだろう』って来たんだと思います」と勝山さん。

 オスで名前は「ドルチェ・アンアン」。コンドルの「ドル」とアンデスの「アン」から付けたらしい。勝山さんが「アンアン」とよびかけると、こちらをのぞきこむようにする。つばさを広げた。「つばさの端から端まで3メートルぐらいです」。大人2人の身長に近い。

 ご飯タイムにはケージのおくの小高い山から、下に置いたえさを取りに、空中をすべるように飛ぶ。「山の上に行くときは羽を使いながら、ジャンプ、ジャンプという感じであがっていきます」

 ずっと見ているファンもいる。「アンアンの方もじっと見て、見つめ合ったりしています」

 見ていると、草にうつぶせになり丸まってしまった。「休んでいるんです。おまんじゅうみたいでしょ。さまざまなすがたや表情を見せてくれるので発見ばかりです」

 勝山さんのコンドル愛が伝わってきた。(文・写真、佐々木央)

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