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(494)いつまでもいっしょに アマゾンマナティー(上)

2018.12.29 11:57
アマゾンマナティーの「じゅんと」。顔にもぶちもようがあるのはめずらしいそうだ(熱川バナナワニ園提供)
アマゾンマナティーの「じゅんと」。顔にもぶちもようがあるのはめずらしいそうだ(熱川バナナワニ園提供)

 

 静岡県東伊豆町の「熱川バナナワニ園」に、アマゾンマナティーというめずらしい生きものがいる。日本では1頭だけ。

 大きな体で深いプールをゆっくり泳いでいた。体は白っぽく、青みがかっている。と思ったら「白っぽいのは、あかがついているんですよ」と園の神田康次(こうじ)さん。「毎週1回、水を全部ぬいて、あかすりをしてあげます」

 水面にういているキャベツを鼻でつかむようにして食べた。「ゾウに近い生きものなんです。この鼻はゾウの鼻を短くしたと思ってください」

 おなかには白のぶちのもようが入っている。「マナティーにはほかに、アフリカマナティーとアメリカマナティーがいますが、ぶちもようはアマゾンマナティーだけです」

 世界でも飼育している動物園・水族館はほとんどないそうだ。南米で保護され、ここに来て48年になる。体長2メートル40センチ、体重は300キロもある。

 今まではただ「マナティー」とよばれていたけれど、最近、お客さんから名前を募集し「じゅんと」に決まった。アマゾンマナティーのいるブラジルの言葉で「いっしょ」という意味だ。

 神田さんは「いっしょにいてくれて、うれしい気持ち、これからもずっといっしょにいたいという気持ちです」と話す。

 「じゅんと」はオスで54歳。うんと長生きしてほしいと思った。(文・佐々木央)=2017年11月配信

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