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(493)知らないことがいっぱい クチヒロカイマン(続) 

2018.12.28 20:41
「立ちワニ」ポーズを決めるクチヒロカイマン。おくの1頭も同じかっこうをしている
「立ちワニ」ポーズを決めるクチヒロカイマン。おくの1頭も同じかっこうをしている

 

 青みがかった体に黒っぽい模様が入ってきれいだ。水の底に腹ばいになっているのもいれば、陸に上がっているのもいる。手前の1頭は、目や鼻だけを水面に出して前足を水中にうかせ、後ろ足だけで立っている。うかせた前足が、ちょっとかわいい。

 静岡県東伊豆町の「熱川バナナワニ園」。「本園・ワニ園」のクチヒロカイマンは、このすがたが人気だ。「立ちワニ」とよばれている。

 「でもどのワニも、ほんとはこういう体勢をとっているんですよ。ここはたまたま、ワニの大きさと水深がぴったり合っていて、横から見えるプールだから、この体勢がよくわかるんです」と園の神田康次(こうじ)さん。

 目と鼻だけ水面に出して体全体が水中なので、陸上の生きものから見つかりにくくなっている。

 横からだと、ワニの体がおなかのあたりまで見える。「足の指を数えてみてください」。数えると前足が5本、後ろ足が4本。「ワニはみんなそうなんです。そしてツメは指の3本目まで」

 クチヒロカイマンは分園のワニ放流池にもたくさんいた。こちらを向いた1頭が、のどのおくまで見えるぐらい口をあけた。「でも口をあける力はあまりありません。逆に、かむ力は動物の中で最強と言われていて、1トン以上です」。知らないことがいっぱいだ。(文・写真、佐々木央)

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