文化芸術の支援を国に要望 演劇、音楽、映画が連携

2020年05月22日
共同通信共同通信

 新型コロナウイルス禍で苦境に立つ演劇、ライブハウス・クラブ、映画の3分野の団体が22日、連携して衆院議員会館で会合を開き、文化芸術復興のための支援を関係省庁に要望した。

 集まったのは演出家や音楽家、ミニシアター(小規模映画館)の支配人ら。劇作家で俳優の渡辺えりさんが文化庁の担当者に要望書を手渡し、「演劇はサクランボと同じで、実を採って味わうまでに何年もかかる。でも今、その根っこが枯れてしまうんじゃないかという状態になっている」と演劇界の窮状を訴えた。

 各団体は、文化芸術全般を継続的に支援するための、公的資金も入れた「文化芸術復興基金」創設や、個人事業主への「持続化給付金」の運用柔軟化を求めている。

 演劇関係者は「フリーランスが多く、今を乗り切る補償がないと人がいなくなる」と訴え、ライブハウス関係者は4月から閉める店が出ており「ライブハウスやクラブも日本の誇るべき文化として認めてほしい」と語った。