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文化

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【3967】羽陽辯天 特別純米 つや姫(うようべんてん)【山形県】

2019.9.19 9:33
山形県東置賜郡高畠町 後藤酒造店
山形県東置賜郡高畠町 後藤酒造店

【B居酒屋にて 全4回の①】

 当連載「日本酒津々浦々」は、原則として同じ酒を2回載せることはしていない。ごく例外的に2回載せたものが2種類ほどある程度だ。このため常日ごろ、飲んだことがない酒を求めている。このB居酒屋は、わたくしが飲んだことがない酒が冷蔵庫に入っていることが多いので、必然的にしばしば“取材”に訪れることになる。

 まずは、「羽陽辯天 特別純米 つや姫」を選択する。酒瓶のラベルデザインが、おコメ「つや姫」のパッケージデザインと同じで仰天する。分かりやすいといえば分かりやすい。「羽陽辯天」は、当連載でこれまで3種類を取り上げている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 やわらかで、さらりすっきりとした口当たり。これが第一印象だ。中盤から辛みが出てくる。旨みもたっぷりある。余韻の辛みが長い。酸がほとんど感じられない。飲んでいると、やがて奥にほのかに酸が感じられるが、基本、酸はすくない。最初は、さらり・すっきりした淡麗酒に感じたが、飲み進めて行くと、次第にしっかりとした味わいになっていく。この、変化がいい。ほんのすこし、クラシカル香味がある。基本的に、香りは抑えられている。

 瓶の裏ラベルは、この酒を「山形の新しいお米『つや姫』を100%使用して醸した蔵元自慢の特別純米です」と紹介している。裏ラベルのスペック表示は「アルコール分15度、原材料名 米・米こうじ、精米歩合60%、原料米 山形県産米つや姫100%、製造年月2018.12月」。

 また、蔵のホームページはこの酒を以下のように紹介している。

「地元山形をはじめ、一年を通して人気の商品で、すっかり定番として定着いたしました。お米のロゴデザインをそのまま使用している分かりやすさで、お土産としても人気があり、都内有名デパートでの『東北フェア』等でも陳列いただいております。高品位な山形産つや姫だけを使用。サラリとしたのみ口と、姫の名にふさわしい上品なお酒です。

【受賞歴】

2019.05 Kura Master ゴールドメダル受賞 (開催地:フランス、審査員:ソムリエ)

2017.08 全米日本酒鑑評会 準グランプリ

2016.05 インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC2016 山形トロフィー・ゴールドメダルをダブル受賞」

「つや姫」は、山形県立農業試験場庄内支場(現・山形県農業総合研究センター水田農業試験場)が1998年、母「山形70号」と父「東北164号」を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定。2008年に山形県で奨励品種に指定した。徹底した栽培管理が行われ、山形県産「つや姫」は食味検査で、最高の特Aに格付けされている超人気米だ。

 銘柄名「辯天」の由来について、山形市の地酒販売店・国井酒店のサイトは、以下のように説明している。

「代表銘柄の『辯天(べんてん)』は七福神の中で音楽や芸能を司る女神『辯財天』に由来しています。創業者の初代後藤卯左衛門が当地で酒造業をはじめるにあたり、京都の神祇官より蔵近くで『辯財天』を祀っている奥津島神社から『辯天』を名乗ることを許されたことが起源となります。以来、酒名を『辯天』としています」

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