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文化

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【3932】出羽桜 純米大吟醸 雪女神 精米歩合四割八分 瓶火入(でわざくら ゆきめがみ)【山形県】

2019.8.24 17:27
山形県天童市 出羽桜酒造
山形県天童市 出羽桜酒造

【Z料理店にて 全4回の②】

 夕方、近所のZ料理店へ。ここの店主は、わたくしが飲んだことがないであろう酒を取り寄せてくれるので、その好意にこたえ月1回のペースで暖簾をくぐることにしている。店主はMLB、NPB、社会人野球、大学野球、高校野球に詳しく、わたくしは彼と野球の話をするのが好きだ。店主も、わたくしと野球の話をするのが好きなようで、いつも、店主の定位置の向かいのカウンター席を用意してくれる。ただ、ひいき球団は、店主はジャイアンツとホークス、わたくしはベイスターズ。全然違う。だから、しょっちゅう牽制球が飛び交う。

 今回、最初に飲んだのは「寒菊 純米大吟醸 五百万石50 生酒」。続いていただいたのは「出羽桜 純米大吟醸 雪女神 精米歩合四割八分 瓶火入」だった。「出羽桜」は飲む機会が多い酒で、今回の酒を含め、これまで当連載で12酒類を取り上げている。香り立つ華やかなお酒というイメージを持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 上立ち香も含み香も南国フルーツをおもわせる果実香が、ほんわり広がり華やか。甘旨みが良く出ている。そして、キレが非常に良い。いかにも出羽桜らしいお酒。最初のうちはあまり感じられなかった酸が、飲み進めていくうちにすこし顔を出してくる。厚みは、薄からず厚からず、適度。

 瓶の表ラベルは、この酒を「大吟醸の頂上を見すえた山形酒米 『雪女神』 しなやかで透明感のある味わい」と、また裏ラベルは、以下のようにこの酒を紹介している。

「『雪女神』は大吟醸酒向けに山形で誕生した酒米です。30年かけて行われてきた、酒米開発の集大成として、豊饒なる山形に舞い降りた『雪女神』。山形の未来を照らすように光り輝く稲穂は、我々を新たな酒造りの道へ誘います。長年の酒米開発への奮励に敬意を表し、地元の蔵人が手造りで醸す『純米大吟醸 雪女神』。麗しい香りと広がる余韻に心惹かれる。しなやかで透明感のある味わいです」

 また、蔵のホームページはこの酒を以下のように紹介している。「山形酒米の集大成『雪女神』をより気軽に楽しんでいただきたいとの願いから、精米歩合48%の純米大吟醸を仕込みました。しなやかで透明感のある味わいをお楽しみください」「味わいは、やや甘口、やや濃厚」

 瓶の裏ラベルの表示は「アルコール分16度、精米歩合48%、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、原料米 国産米『雪女神』、製造年月19.4」

 山形市の国井酒店のホームページによると「雪女神」は、山形県が、山形県初の大吟醸規格用酒造好適米の開発をめざし、「蔵の華」と「出羽の里」を交配、育成と選抜を繰り返し開発した酒造好適米。これで「山田錦」に頼らず、すべて山形県産の原材料で大吟醸を醸すことが可能になった、という。

 また、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構次世代作物開発研究センターによると、「雪女神」を開発したのは山形県農業総合研究センター水田農業試験場で、2001年に育成を開始。選抜と育成を繰り返し品種を固定。2015年に命名、2017年に種苗法登録された、非常に新しい酒造好適米だ。

「雪女神」の特長について、出羽桜酒造のホームページは、以下のように説明している。

「千粒重が27g以上で大粒、玄米の粗タンパク質の含有率が7%以下、心白の発現率は70%以上、と優れた酒米適性を有しています。それらに加え、心白の形状が小さく、点状に出現するため、高精米でも米が砕けにくく、優れた大吟醸仕込みの適性を持っています。心白が大きすぎると、精米時に米が砕けやすく、高精米に向きません」

 酒名・蔵名の「出羽桜」の由来について、コトバンクは「酒名は、蔵の向かいにある舞鶴山の美しい桜にちなみ命名」と説明している。

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