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文化

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【3755】仙台坊主 純米吟醸 原酒(せんだいぼうず)【秋田県】

2019.3.20 20:37
秋田県大館市 北鹿
秋田県大館市 北鹿

【日本酒研究会月例会 全6回の⑤】

 異業種間の日本酒研究会。単なる飲み会だが、ちょっと気どって研究会だ。足掛け13年目に突入した超長寿飲み会。毎月開いてきたが、この間、一度も休まず飲んできた。みなさん、なんと研究熱心なことか。今回は仕事で参加できないメンバーが多く、5人での月例会となった。

 東京の地酒2種類「国府鶴 中屋久兵衛 辛口純米」「桑乃都 純米」をいただいたあと、「来福 純米大吟醸 朝日」「無為 純米吟醸 原酒 火入」をいただき、5番目にいただいたのは「仙台坊主 純米吟醸 原酒」だった。みんな「なんじゃ! 『仙台坊主』とは!」と目が点になる。店主はすかさず「仙台坊主は昔のお米の名前です。秋田県北鹿のお酒です」と解説する。さっそくいただいてみる。

 酒蛙「ん? 旨みが少ない。苦みがある。きれいな酒だ。キレが良い」

 H、Y「うん、苦みを感じる」

 S、酒蛙「酸が少ないかも」

 S 「あ、パイナップルの香りを感じる」

 Y 「ない、ない、ない」

 酒蛙「あれっ!? 飲んでいたら、穏やかなまるい旨みが出てきた。酸も出てきた。苦みがいいアクセントになっている。おおおっ、だんだん酸が出てきた。さわやかな香りもいい。やさしくて、さっぱりとした飲み口の酒。意外にいいぞ」

 表ラベルに「復元 幻の米 仙台坊主」「種もみ僅か14グラムから試行錯誤を重ね、三年の歳月をかけ今ここに誕生」と書かれている。

 ネット情報を総合すると、「仙台坊主」は、宮城県古川市の農業試験場が明治30年代に開発したコメの品種で、主食米・酒米を含め、日本で初めて国の水稲推奨品種に指定されたという。明治時代、この蔵がある北秋田地方でも栽培されていたという。北鹿の蔵元さんが、地元大館市(旧:田代町)の農家グループと一緒に、「仙台坊主」を現在の栽培技術でよみがえらせて酒を造ろう、と計画。14グラムの種籾を入手してから3年をかけて、ようやくお酒ができあがった、とのこと。

 瓶の裏ラベルの表示は「原料米 仙台坊主100%、原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)、精米歩合50%、アルコール分17.5度、日本酒度+1.0、酸度1.6、アミノ酸度1.4(当社平均値)、製造年月2018.10」。

 この蔵の主銘柄は、蔵名と同じ北鹿。その由来について、コトバンクは「酒名は、北秋田と鹿角の両郡にあった蔵が企業合同したことから、それぞれの頭文字をとり命名」と説明している。

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