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文化

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【3747】宮泉 純米 にごり 生酒(みやいずみ)【福島県】

2019.3.12 21:21
福島県会津若松市 宮泉銘醸
福島県会津若松市 宮泉銘醸

【H居酒屋にて 全4回の③】

 なじみのH居酒屋から「お酒を4本入れたので、テイスティングに来てください」と連絡が入った。わたくしは、酒質を1行で説明する「酒メニュー」を作ってあげている。お客さんが酒を選ぶとき、酒質が分かると選びやすいからだ。そのためにはまず飲まなければならない。

「久保田 純米大吟醸」「北光正宗 冬の純米吟醸 しぼりたて生原酒」と飲み進め、3番目にいただいたのは「宮泉 純米 にごり 生酒」だった。この蔵のお酒は飲む機会が多く、「写楽」は10種類、「宮泉」は今回の酒を含め8種類を当連載で取り上げている。

 大人気の「写楽」は福島県外向けブランド、「宮泉」は福島県内で売る、という位置づけだ。同じ会津の蔵の「飛露喜」は福島県外向けブランド、「泉川」は福島県内で売る、というパターンと同じだ。じっさい、宮泉銘醸の蔵を訪問したとき、試飲として供されたのは「写楽」ではなく、「宮泉」だった。「写楽」は絶大なる評価を受けているが、「宮泉」も基本的には同じ酒質と認識している。さて、いただいてみる。

 酒蛙「含み香は、俺の好きなセメダイン(ベンゼン環芳香族系の芳香)と柑橘系が合体したような香味に感じる。プチプチ、ガス感がありフレッシュ。にごりというよりは、うすにごりだね」

 店主「味が落ち着いている。イメージ通りの味だ」

 酒蛙「旨みと酸がいい感じだ。ジューシー感がある」

 店主「酸がすぐ分かるね。にごり酒だけど、甘みはそれほど感じない」

 酒蛙「同感だ。それほど甘くない」

 店主「後味で苦みを感じる」

 酒蛙「甘み、旨み、酸、苦みのバランスが良い。いろんな味が出てきており、結局はバランスがいい、となる」

 蔵のホームページはこの酒を以下のように説明している。「厳寒の時期にしぼりたてのうすく濁ったお酒をそのままびん詰め、冷蔵貯蔵をしました。フレッシュでさわやかな味わい。ほんのり甘口で米の旨みが十分に楽しめます」

 瓶の裏ラベルの表示は「アルコール分16度、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合60%、製造年月30.12」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 酒名および蔵名「宮泉」の由来について、コトバンクは、以下のように説明している。「酒名は、中国・唐時代の皇帝の離宮『九成宮』に湧き出た泉と、自家井戸水が灘の名水『宮水』に近い水質を示すことから命名」

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