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文化

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【3721】ん 純米【青森県】

2019.2.13 21:50
青森県弘前市 三浦酒造
青森県弘前市 三浦酒造

【TU会例会 全5回の②】

 2カ月に1回のペースで、M居酒屋で開いている異業種間飲み会「TU会」。今回は9人が参加、にぎやかに飲み、にぎやかに酒を論評し合った。

 店主がトップバッター「聖徳 別撰」に次いで持ってきたのは、「ん 純米」だった。この酒を持ってくるとき、店主は次のように解説してくれた。「これまで『ん』は普通酒だったけど、今度から純米に格上げした。これによって、この蔵は全量純米蔵となった」

 全員にとって、大きな驚きだった。「ん」は「豊盃」のサイド銘柄の普通酒。しかし、普通酒とは思えない綺麗でやわらかな飲み口。甘み・旨み・酸のバランスがとれており、普通酒にありがちな嫌味な部分がまったく無い、超スーパー普通酒。とくに燗上がりが良く、わたくしを含め、「ん」を見れば燗で飲むコアなファンが多かった。その普通酒「ん」が無くなるとは。全員が驚くのも当然のことだった。

 当連載では「ん」(当連載【676】)と「ん おりがらみ生酒」(当連載【983】)を取り上げている。

 しかも、激超スーパー普通酒「ん」は、1升1,800円くらいで買えた、抜群のコストパーフォーマンス。新たな「ん 純米」は1升2,500円くらいということで、値上げ率がずいぶん大きい。その値上げ率に見合う酒質なのだろうか。全員、興味津々でいただいてみる。

 酒蛙「ずいぶんさらっとしているね」
 KO「さわやかなお酒だ」
 ヨネちゃん「たしかに。美味しい」
 TU「あらっ???」(戸惑いの表情)
 ヨネちゃん「普通酒『ん』の延長線上にあるね」
 KW「あっさりし過ぎているかな」
 酒蛙「さっぱりした酒質で、甘旨みと酸が味の中心。わたくしの好きなセメダイン香(ベンゼン環芳香族系の芳香)もいる」
 TU「キレがおっそろしく良い」
 酒蛙「口の中で転がし、温度をすこし上げると、辛みが出てくる。余韻は苦み」
 W 「キレが良いから、すいすい飲めちゃう」
 KO「すっと飲めちゃうからね」
 ヨネちゃん「飲みやすいのも道理だよ。この酒、アルコール分が13度だってさ」
 みんな「なあるほど、こりゃびっくりだ。ワイン並みだ」

 新しい「ん 純米」を飲んで、みんな驚いた。やわらかで、まるみのある普通酒「ん」が、純米酒になったら、淡麗酒になっていたからだ。この蔵の主力は「豊盃 特別純米」だ。これと「ん 純米」をどのように差別化して売っていくのだろう。気になるところではある。

 瓶のラベルの表示は「アルコール分13度、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合 麹米55% 掛米70%、製造年月2018.12」。使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 酒名「ん」の由来について、地酒サンマート(新潟県長岡市)のサイトは以下のように説明している。

「『ん』というインパクトのある名前は、『うまい』の東北訛りである『んめぇ』に由来しているとのことです」

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