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文化

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【3690】想天坊 高嶺錦 純米吟醸(そうてんぼう)【新潟県】

2019.1.11 16:12
新潟県長岡市 河忠酒造
新潟県長岡市 河忠酒造

【日本酒研究会月例会 全6回の①】

 異業種の酒飲み人が月1回、M居酒屋に集う日本酒研究会。研究会とは名ばかりで、単なる飲み会。ちょっとカッコつけて研究会だ。毎月欠かさず開き、足かけ12年になる。今回は、フルメンバー8人のうち4人が参加した。

 店主がまず持ってきたのは、「想天坊 高嶺錦 純米吟醸」だった。

「想天坊」は、飲む機会が比較的多い酒で、今回の酒を含め、これまで当連載で8種類を取り上げている。淡麗で落ち着き感のある酒、というイメージを持っている。さて、いただいてみる。

 酒蛙「さらっとした飲み口。淡麗寄りだね」
 Y 「いかにも新潟のお酒って感じです」
 酒蛙「でも、いわゆる淡麗辛口酒じゃない」
 S 「甘みが感じられませんか?」
 酒蛙「そうそう。すこし感じる。このお酒は、辛みより甘旨みだね」
 S 「はい、そうそう」
 K 「これ、美味しいかも♪」
 Y 「きれいな味わい」
 酒蛙「おっ、適切なコメントだ」
 Y 「だって、ラベルにそう書いているんだもん」(笑笑)
 酒蛙「飲み進めていくと、酸がすこし出てくる。余韻は苦み。ほんのすこし、昭和レトロ的熟成感的クラシカル香味がするが、気にならない程度だ。飲み進めていくと、旨みもけっこう出てきて、しっかりとした味わいになってきた
 K 「飲み飽きしないお酒です」

 瓶の裏ラベルには、この酒の紹介と酒名の由来が以下のように書かれている。

「高嶺錦のきれいな味わいが特徴です。『想天坊』は地元長岡みしまの伝説の山ですが、この銘に『天(気候や自然)を常に想いながら酒を造る人でありたい』という気持ちを託しています。『越後流』伝承の心と技が生きている酒です」

 また、蔵のホームページはこの酒を以下のように紹介している。

「地元産『高嶺錦』を全量使用し、昔ながらの手造りの技を生かした本格派の酒です。吟醸造りならではの雑味の少ないきれいな味わいで、純米のコクと旨みを存分に堪能していただけます。酒通にお勧めしたい逸品です」

 裏ラベルの表示は「原料米品種 契約栽培米高嶺錦100%使用、原材料名 米(新潟県産)米麹(新潟県産米)、精米歩合58%、アルコール分15度以上16度未満、製造年月30.8」。また、ホームページにはこれ以外のスペック「日本酒度:±0 (目標値)、酸度:1.4 (目標値)」が開示されている。

 使用米の「たかね錦」は長野県立農事試験場が1939年、母「北陸12号」と父「東北25号(農林17号)」(その父は「亀の尾」)を交配。育成と選抜を繰り返し開発、1952年に命名された酒造好適米。新潟ではかつて、吟醸造りに欠かせない酒造好適米として重宝され、鑑評会出品酒などの高級酒に用いられていた。

 蔵のホームページには、「想天坊」の歴史とコンセプトが、以下のように紹介されている。

「九代目が蔵に入るのを期に『地元の米、水、人による個性を発揮し、多くの日本酒党に情報発信していきたい』という蔵の積年の夢を実現するべく、新たに『想天坊(そうてんぼう)』として、西暦2000年1月から発売いたしました。『想天坊』は、酒造りの方向性として『きれいなうまみが感じられ、ふっくらとしていて、すっとキレのある《淡麗旨口》の味わい』を目指しています」

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