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文化

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【3689】月山 おろち 生酛 純米吟醸(がっさん)【島根県】

2019.1.10 21:33
島根県安来市 吉田酒造
島根県安来市 吉田酒造

【B居酒屋にて 全4回の④完】

 同業他社のTUから「一緒に飲みましょう」と誘われ、B居酒屋で“さし”で清酒を数種類飲んだ。そのわずか3日後、今度は酒友のF、Y、Hと4人で同じB居酒屋で飲んだ。この4人の会は、2カ月に1回、このB居酒屋で飲むことが決まっているのだ。当然のことながら、この2回の飲み会で、酒がかなり重複した。

 トップバッターとして店長が持ってきたのは「六方 純米吟醸 生原酒」だった。その後何種類か飲み、次に店長が持ってきたのは「月山 おろち 生酛 純米吟醸」だった。「月山」は今回の酒を含め、当連載で4種類を取り上げている。落ち着いた酒、という印象を持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 酒蛙「旨いっ!」

 F 「濃醇」

 H 「確かに。甘い」

 酒蛙「甘みと旨みと酸のバランスが良い。味わい深い」

 F 「このままずっと飲み続けられる」

 酒蛙「飴を煮詰めたような甘みだ」

 F 「好きですね、これ」

 H 「クセが無い」

 F 「いいお酒です」

 酒蛙「生酛由来の酸がいいね」

 H 「あまり吟醸酒って感じはしないけど美味しい」

 

 瓶の裏ラベルは、この酒のコンセプトと、酒名「おろち」の由来を以下のように説明している。

「おろち:生酛(きもと)造りの無加水仕上げ、月山の新しい試みです。発酵を抑えた低アルコール原酒なので、綺麗で味わい深い仕上がりになっています。伝統的な生酛造りを応用し新しい味わいを生み出す『伝統とは革新の積み重ね』を合言葉におろちをも魅了する新しい生酛を目指します」

「おろち」とは、大蛇=うわばみ=大酒飲み、のこと。つまり、「大酒飲みをも魅了する酒」という意味で名づけられたのだった。

 裏ラベルの表示は「アルコール分16度、精米歩合60%、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、国産酒造好適米100%使用、日本酒度±0、酸度1.6、製造年月18.10月、仕込水 島根県名水百選指定水」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 酒名「月山」の由来について、蔵のホームページは、以下のように説明している。

「島根県安来市広瀬町ー吉田酒造からのぞむ山『月山』には戦国時代における難攻不落の城として有名な富田城がありました。この地では、その年の一番良い仕上がりの酒を『月山』と名付け、一番樽(=最高の酒)として殿様へ献上していた歴史があります。この歴史背景になぞらえて『殿様へ献上していたような最高の酒を、常に造りつづける』ことを目指し『月山』と命名しました」

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