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文化

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【3665】陣屋 純米(じんや)【福島県】

2018.12.16 15:13
福島県白河市 有賀醸造
福島県白河市 有賀醸造

【日本酒研究会月例会 全6回の⑥完】

 異業種の酒飲み人が月1回、M居酒屋に集う日本酒研究会。研究会とは名ばかりで、単なる飲み会。ちょっとカッコつけて研究会だ。今回はS、Y、K、H、わたくしの、5人での例会となった。

「高麗王 純米」「武蔵鶴 磨 純米吟醸」という埼玉県の初蔵酒2種類を飲んだあと、店主が「雁木 純米吟醸 みずのわ」「墨廼江 純米吟醸 五百万石 一度火入れ」「儀兵衛 純米吟醸 雄町」に続いて最後6番目に持ってきたのは「陣屋 純米」だった。

「陣屋」は今回の酒を含め、これまで当連載で3種類を取り上げている。今回の酒と非常に近い「陣屋 特別純米」(当連載【2119】)も飲んだことがある。さて、今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 酒蛙「フルーティーじゃないね。樽香みたいな香りがいいね」
 H 「うん。樽香みたいかも」
 Y 「酸味と苦みがある」
 S 「セメダイン香(ベンゼン環芳香族系の芳香)がいませんか?」
 酒蛙「ほんのすこし、心持ちいる感じ」
 H 「口当たりは、直前に飲んだ『儀兵衛 純米吟醸 雄町』に似ている」
 Y 「でしょ?でしょ?」
 H 「量を多く飲むのなら、この酒だ!」
 Y 「ですね、ですね」
 酒蛙「厚みはさほどなく中庸。酸がすこし。甘み、旨み、辛みは適度。さっぱりした飲み口のお酒だ。食中酒に向いている」

 瓶の裏ラベルの表示は「アルコール分15度、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、原料米 福島県夢の香100%使用、精米歩合70%、製造年月2018.9月」。

「夢の香」(ゆめのかおり)は、福島県農業試験場が1991年、母「八反錦1号」と父「出羽燦々」を交配、育成と選抜を繰り返し品種を固定。2000年に命名、2003年に種苗法登録された酒造好適米だ。

「陣屋」はこの蔵の新しい銘柄で、主銘柄は「有の川」(ありのかわ)である。酒名「陣屋」の由来について、瓶の裏ラベルは、以下のように説明している。

「江戸時代末期、越後高田藩の飛び領3万3000石を治める陣屋が釜子村に設けられました。その後大名より酒造りの命を受け有賀醸造が創業しました。以後300年、陣屋の郷で受け継がれてきた伝統の技と豊かな大地が、この酒を造り上げました」

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