メニュー 閉じる
文化

文化

【3561】ゆきの美人 純米大吟醸(ゆきのびじん)【秋田県】

2018.9.22 21:15
秋田県秋田市 秋田醸造
秋田県秋田市 秋田醸造

【K居酒屋にて 全13回の⑬完】

 酒友の唎酒師Nさん・Dさんと半年ぶりの飲み会。いつもは、TT居酒屋で飲み会を開いてきたが、TT居酒屋が店を閉めたため、Nさん推薦のK居酒屋で開いた。酒を1合単位では出さない店で、激しいカルチャーショックを受けた。長い居酒屋人生で初めてのこと。フロアには、知識豊富な20歳代女性の日本酒ナビゲーターがいて、あれこれ教えてくれる。お酒はすべて彼女に任せて飲むことにする。

「神蔵 七曜 純米大吟醸 無濾過生原酒」「月山 芳醇辛口 純米 無濾過生原酒 おりがらみ」「木内 純米吟醸 生酛造り 生原酒 しぼりたて」「瀧自慢 純米吟醸 雄町 本生」「悦凱陣 純米吟醸 ブルーボトル 無ろ過生」「李白 やまたのおろち 超辛・特別純米 黒ラベル」「玉川 特別純米 強力 無濾過生原酒」「日置桜 強力 純米 八割搗き」「奥播磨 純米吟醸 深山霽月 生」「福田 純米吟醸 山田錦 活性うすにごり」「東魁盛 夏 純米吟醸」「宮泉 純米吟醸 短稈渡船 火入」に続いて彼女が最後に持ってきたのは「ゆきの美人 純米大吟醸」だった。

「ゆきの美人」は飲む機会が多い酒で、今回の酒を含めこれまで、当連載で12種類を取り上げている。濃醇酸味の飲みごたえたある酒、という好印象を持っている。さて、今回のお酒はどうか。

 酒蛙「旨いっ!!!」
 N 「おーーーっ!!! 正統派だあっ!!! 酸味から始まっているね」
 D 「酸味が強いすね。美味しい、美味しい、美味しいっ!!!」
 酒蛙「甘旨酸っぱい。濃からず、薄からず、中程度の厚み。すっきり、さっぱり感がある。しかし、しっかりとした味わい。さまざまな味があらわれるが、上手にまとめている。さすが『ゆきの美人』だ」

 瓶の裏ラベルは、この酒を「秋田の酒米を全量使用した純米大吟醸です」と紹介している。裏ラベルの表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、原料米 秋田県産 吟の精20% 秋田酒こまち80%使用、精米歩合50%、アルコール分16度、日本酒度±0」。

 麹米に使用されている「吟の精」は秋田県農業試験場が1983年、母「合川1号」と父「秋系53」(その母は「美山錦」)を交配。育成と選抜を繰り返し開発、1993年に種苗法登録された酒造好適米だ。

 一方、掛米に使用されている「秋田酒こまち」は秋田県農業試験場が1992年、母「秋系酒251」(その母は「五百万石」)と父「秋系酒306」(その父は「華吹雪」)を交配。育成と選抜を繰り返し開発、2004年に品種登録された酒造好適米だ。

 ところで、これまで取り上げた「ゆきの美人」12種類を調べていたところ、今回と同じ「ゆきの美人 純米大吟醸」を当連載【2492】で取り上げていることが分かった。しかし、ラベルのデザインがまったく違う。変だな、とおもい、スペックを調べてみたら、違いが分かった。

 当連載【2492】の「ゆきの美人 純米大吟醸」の原料構成が「原料米/山田錦20%使用、秋田酒こまち80%使用、精米歩合45%」で、今回の酒は「原料米 秋田県産 吟の精20% 秋田酒こまち80%使用、精米歩合50%」。つまり、同じ純米大吟醸でも麹米と精米歩合が違っていたのだ。

関連記事 一覧へ