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文化

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【3234】出羽桜 純米 しぼりたて 生原酒 出羽の里(でわざくら)【山形県】

2018.1.19 13:14
山形県天童市 出羽桜酒造
山形県天童市 出羽桜酒造

【TT居酒屋にて 全13回の⑬完】

 酒友S、N、Dと飲むことになった。異業種・同業種同席。共通しているのは酒が好きなこと。場所は、なじみのTT居酒屋。Nは利き酒師で、さすが、なかなか鋭いコメントを発する。共通の酒友Tは、今回は欠席だ。

「純青 生酛 特別純米 無濾過 山田錦 生」「吾有事 純米吟醸 初絞り生」「まんさくの花 純米吟醸 一度火入れ原酒 星あかり2017」「栄光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 ZEBRA2017」「大信州 純米吟醸 生 番外品 槽場当日詰め」「二兎 純米吟醸 山田錦 五十五 生原酒」「巖 生もと 純米 心照古教」「賀儀屋 純米吟醸 無濾過生原酒 直汲み 仕込18号タンク」「会州一 純米原酒 會」「風が吹く 山廃 純米吟醸 生酒 緑ラベル」「花の香 純米大吟醸 和水 無濾過生原酒」「奥 純米吟醸 生原酒 初しぼり 夢山水十割」と飲み進め、店長が最後13番目に持ってきたのは「出羽桜 純米 しぼりたて 生原酒 出羽の里」だった。

「出羽桜」は飲む機会が多い酒で、これまで当連載で11種類を取り上げている。「出羽桜」というと以前、華やかな香りが印象的なお酒だった。これはどうか。

 酒蛙「甘みをまず感じる。やわらかな酒質。『出羽桜』というと華やかな香りがイメージにあるが、これはそれほど華やかな香りではない」
 N 「うん、華やかではないね」
 酒蛙「旨みがたっぷりあり、酸も出ている。バランスが良い濃醇酒だ」
 N 「しっかり濃醇です。男が好きな酒。一晩、飲み続けられる酒だ。こういう酒は、気持ちよく酔って、翌日に残らないんだ。いい酒です」

 瓶の表ラベルでは「山形が開発した新世代を開く酒米『出羽の里』 雑味成分が少ない革命児」と新しい酒造好適米「出羽の里」をPR。また、裏ラベルはこの酒を「数々のコンペティションで認められた酒米『出羽の里』 山形の酒蔵の期待を背負い、誕生から早10年 濃密な香りと、瑞々しさに溢れた『しぼりたて生原酒』」と紹介している。

 また、蔵のホームページはこの酒を以下のように紹介している。

「世界が認めた純米酒『出羽の里』、インターナショナル・ワイン・チャレンジのSAKE部門にて1282銘柄の頂点『チャンピオン・サケ』に輝いた1本です。大吟醸クラスの出品が多い中、純米酒での受賞は快挙です。味のコンセプトは『大味必淡(たいみひったん)』、時代を超えて愛される大いなる味わいは、濃すぎず、必ず程良い淡さがある、という意味です」

 裏ラベルの表示は「国産米『出羽の里』100%、精米歩合60%、アルコール分17度」。「出羽の里」は、山形県立農業試験場庄内支場(現山形県農業総合研究センター農業生産技術試験場庄内支場、鶴岡市)が1994(平成6)年、「滋系酒56号」(後の「吟吹雪」)に「山形酒49号」(後の「出羽燦々」)を交配し、選抜と育成を重ね、2007(平成19)年に品種登録された。

 裏ラベルには、この蔵のコンセプトが、以下のように熱く述べられている。

「19世紀の英国の女性旅行家『イザベラ・バード』が『東洋のアルカディア(理想郷)』と称した、豊穣の地『山形』。古くは『出羽の国』と呼ばれた肥沃な大地は、連綿と豊かな実りを育んできた。
『実るほど頭を垂れる稲穂かな』
命の輝きを告げる、黄金色の田園風景『出羽の里』。山形には、世界に誇れる酒米がある。これからも『心』を込めて酒を醸し続けよう。愛すべきふるさと『山形』で」

 酒名・蔵名の「出羽桜」の由来について、コトバンクは「酒名は、蔵の向かいにある舞鶴山の美しい桜にちなみ命名」と説明している。

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