【4958】手取川 ひやおろし 純米大吟醸 生詰(てどりがわ)【石川県】

2022年11月16日
酒蛙酒蛙
石川県白山市 吉田酒造店
石川県白山市 吉田酒造店

【Z料理店にて 全6回の①】

 近所のZ料理店に顔を出す。予約すると、わたくしが飲んだことがないだろうお酒を数種類用意してくれる。その心意気がうれしく、月に1回のペースで暖簾をくぐっている。この2年間、コロナで大苦戦を強いられたが、少しずつではあるが、客が戻ってきたようだ。以前のようなにぎわいを早く取り戻してほしい、と切に願う。

 今回、最初にいただいたのは「手取川 ひやおろし 純米大吟醸 生詰」だった。吉田酒造店のお酒は当連載でこれまで、14種類を取り上げており、そのほとんどが「手取川」だ。「手取川」には、クセの無い、非常に平均的な味わいの酒(実は酒造でこれが一番難しいこと)というイメージを持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 すっきり、さっぱり、そしてやわらかな口当たり。含み香にサイダーっぽいニュアンス。最初の数口は甘旨酸っぱいジューシーな味わいに感じ、モダンタイプのニュアンス。余韻は苦み。ところが、最初はすっきり、さっぱりしたお酒かとおもったが、飲み進めていくうちに、次第に厚みが増し、酸も出てきて、しっかりとした味わいのお酒に変わる。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「『ひやおろし』とは秋風が吹いて、気温が下がり始めた頃に2回目の熱殺菌を行わずに出荷するお酒のことを言います。搾ってから半年近く低温庫で熟成したこの純米大吟醸はまさに今が飲み頃。ブドウのような爽やかな香りと上品な味わい、滑らかな口当たりが特徴です。10~15度に冷やし、冷酒グラスやワイングラスでお楽しみください」

 裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(兵庫県産)米こうじ(兵庫県産米)、精米歩合45%、アルコール分15%、原料米 山田錦100%、製造年月2022.08、出荷年月2022.09」。

 酒名「手取川」の由来について、蔵のホームページは「手取川の伏流水を使っている」としている。