【4952】龍飛 長期熟成 特別純米(たっぴ)【青森県】

2022年11月10日
酒蛙酒蛙
青森県弘前市 六花酒造
青森県弘前市 六花酒造

【食事処Iにて 全2回の➁完】

 近所の食事処Iはここ数年、常連を集め月に1回、仲良し会を開いている。そして、いつのころからか、各メンバーが酒を持ち寄り、みんなで味を楽しむようになった。

 今回、まずいただいたのは「龍勢 BAILA 木桶醗酵 特別純米」。続いていただいたのは「龍飛 長期熟成 特別純米」だった。六花酒造のお酒は当連載でこれまで、8種類を取り上げている。

 お酒が琥珀色。熟成酒であることが一目で分かる。まずは冷酒でいただいてみる。紹興酒香、カラメル香などが一緒になった香りが香ばしい。味わいは、アンズのような甘酸っぱさ。しっかりとした味わい。味に厚みがあり、やや濃醇。これは旨い。中盤から余韻は辛み。

 次に燗酒にしていただいてみる。まずは40℃のぬる燗。口当たりが、すごくすごくまろやか、やわらかになる。甘酸っぱい味がやわらかく膨らむ。まとまりが抜群。香ばしくて美味しい。実に旨い。

 次に55℃の熱燗~とびっきり燗の温度帯でいただいてみる。酸と辛みが強く出てくる。冷酒やぬる燗とは全く違う味わいに。これはこれで大好きだ。

 ラベルのスペック表示は「2010酒造年度製成酒、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、仕込水 龍飛名水、原料米 青森県産『華吹雪』100%使用、精米歩合55%、アルコール分18度、製造年月2022.7」。このお酒は、醸してから10年余を経た古酒だった。

 使用米の「華吹雪」は青森県農業試験場が1974年、母「おくほまれ」と父「ふ系103号」を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定。1985年に命名、1988年に種苗法登録された酒造好適米。全国的に著名な「田酒 特別純米」(青森県)の原料米や、「飛露喜 特別純米 無濾過生原酒」(福島県)がブレイクした当時の原料米として知られている。

 仕込水の「龍飛名水」について、蔵のホームページは「本州と北海道を結ぶ青函トンネルが通る、その地底から湧きあがる名水」と説明している。

 酒名の「龍飛」について、蔵のホームページは「その名は、言うまでもなく津軽半島最北端、龍飛崎から命名しました」と説明している。