【4942】あたごのまつ 鮮烈辛口 本醸造【宮城県】

2022年10月30日
酒蛙酒蛙
宮城県大崎市 新澤醸造店
宮城県大崎市 新澤醸造店

【B居酒屋にて 全6回の⑤】

 すこし前、異業種間利き酒会「TU会」の例会がB居酒屋であった。2カ月に1回の例会では毎回、6種類のお酒を飲む。しかし今回、「日本酒津々浦々」でまだ取り上げていないお酒がいくつか冷蔵庫に残った。それを飲むため、例会の数日後、再びB居酒屋の暖簾をくぐった。

「大那」「若駒」「寒北斗」「田村」と飲み進め、次にいただいたのは「あたごのまつ 鮮烈辛口 本醸造」だった。新澤酒造店のお酒は、「愛宕の松」「伯楽星」など当連載でこれまで、21種類を取り上げている。「愛宕の松」「伯楽星」には、クセのない静かな食中酒、という強いイメージを持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 適度な上立ち香および含み香。やわらかく、やさしい口当たり。文字通りの辛口酒だが、旨みが適度にあり酸がかなり立っているのが特徴的だ。余韻は辛・苦みがほのか。軽快な酒質で、キレが非常に良い。ひとことで言うならば淡麗辛口酒。軽快な酒質で酸が良く出ているので、ラベルにも書いている通り、食中酒に最適だとおもった。

 瓶の首にタグが掛けられており、「進化する究極の食中酒」と題し、図で示しながら、この酒を以下のように紹介している。

「このお酒は、掛米に扁平(へんぺい)精米を使ったお酒です。2020年より新澤醸造店は新しく扁平精米による酒造りをスタートさせました。扁平精米とは、お米の表面にある不要なたんぱく質を取り除き、お米の芯の部分をお米そのままの形で残すことができる最新技術の精米方法です。不要な部分を極限まで削り落とした酒米は、綺麗で雑味のない上質な味わいを生み出します。進化する『究極の食中酒』をどうぞお楽しみください」    

 また、蔵のホームページは、この酒を以下のように紹介している。

「本醸造でありながらも、全ての工程において手を抜かず丁寧に醸した、キレ味抜群の辛口本醸造です。純米酒同様にマイナス5度の氷温貯蔵により徹底した品質管理を行っています。冷酒から燗酒までどんなお料理にも寄り添うコストパフォーマンスの高い1本です。
[受賞歴] 【金賞】燗酒コンテスト 2021 お値打ち熱燗部門 【プラチナトロフィー賞】ブリュッセル国際コンクール(CMB) SAKE selection 2018 本醸造部門
[味わい] 軽快・キレがある
[香り] バナナ
[相性の良い料理・食材] 魚介類全般・肉類全般・あっさりからしっかりまで」

 瓶のラベルのスペック表示は「アルコール分15度、精米歩合70%、原材料名 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール、製造年月2022.7」。このほか蔵のホームページは以下のデータを開示している。「日本酒度+7、酸度1.7、アミノ酸1.2」

 酒名「愛宕の松」の由来は、蔵のある大崎市に、愛宕山公園と愛宕神社があることによる、とみられる。