(733) 水が汚れたら生きていけない なぜ? シマフクロウ 

2022年10月15日
共同通信共同通信
巣の中からこちらを見るシマフクロウのひなたち
巣の中からこちらを見るシマフクロウのひなたち

 

 シマフクロウは世界最大のフクロウだ。つばさを広げると1・7メートル。体重はオスが4キロ、メスが4・5キロもある。

 北海道旭川市の旭山動物園では、草木が生いしげる広々としたケージでくらしている。

 この春、ひなが2羽生まれた。たずねたときは、まだ樹洞(木のほら)の巣の中。顔が子どもらしくてかわいい。

 ロシアや中国東北部、北海道などにいる。担当の大内章広(あきひろ)さんによると、シマフクロウという日本語名は、北海道という島にいることから付いた。そうか、北海道も島だった。

 でも、大内さんは心配そう。「北海道のシマフクロウは165羽ぐらいまで減ってしまいました」

 開発で、すむ場所がなくなり、樹洞のある大木もなくなったこと、交通事故にあったり、水がよごされたりしているのが原因だ。シマフクロウは魚をつかまえて主食にしているから、水がよごれたら生きていけない。

 「野生のシマフクロウの子育てはまず見ることはできませんが、動物園ならじっくり観察できます。いま、野生のシマフクロウも子育てをしているころ。動物園の子育てペアを見ながら野生のことも思ってみてください」

 大内さんにその後、ひながどうしているか、メールで聞いた。「2羽とも元気に成長して、ぶじに巣立っていますよ」(文・写真、佐々木央)

1羽だけ巣の外にいたのはお父さんのシマフクロウらしい。まわりをみはっている
1羽だけ巣の外にいたのはお父さんのシマフクロウらしい。まわりをみはっている