大西利空、広瀬すずの存在感に全力で 映画「水は海に向かって流れる」
2023年06月06日


映画の一場面(ⓒ2023 映画「水は海に向かって流れる」製作委員会 ⓒ田島列島/講談社)
俳優の大西利空が、映画「水は海に向かって流れる」(6月9日公開)に出演。広瀬すず演じるヒロインに淡い憧れを抱く高校生役を務めた。「物語を動かす重要な役なので、広瀬さんの存在感に圧倒されないよう、全力でぶつかっていきました」
大西演じる熊沢直達は、高校入学を機に叔父の住むシェアハウスで生活することになる。同居人の1人、榊千紗(広瀬)は常に不機嫌そうな表情で、気まぐれにおいしい料理を振る舞ってくれる不思議な女性。やがて2人の間の思いも寄らぬ因縁が明らかになり、直達は千紗を意識し始める。

映画「水は海に向かって流れる」より。シェアハウスの住人たち(ⓒ2023 映画「水は海に向かって流れる」製作委員会 ⓒ田島列島/講談社)
過去の経験から心を閉ざして生きる千紗のため、直達は2人の両親も巻き込んで行動を起こす。「榊さんに幸せになってもらいたい、という自分の気持ちに正直に動く。この真っすぐさが直達の良いところ」と大西。演じる際も、現場で感じたことを素直に表現するよう心がけたという。
中でも思わず演技を忘れて「素の感情が出てしまったかも」と話すのが、千紗特製の牛丼を味わうシーンだ。「普段はなかなか食べられないような高級和牛が使われていて、衝撃的なおいしさだった」と声を弾ませた。
生後5カ月で芸能界に入り、俳優として活躍する17歳。「体を動かすのが大好き」で、日頃から野球やバスケットボール、フェンシングなどを楽しむ。「興味が湧いたことには、どんどん挑戦していきたいです」
(取材・撮影=共同通信 高田麻美)

大西利空。「あまり人見知りをしないので、シェアハウスでの暮らしに憧れる。気の合う仲間とワイワイ過ごしてみたい」