【5220】三朝正宗(みささまさむね)【鳥取県】

2023年06月03日
酒蛙酒蛙
鳥取県東伯郡三朝町 藤井酒造
鳥取県東伯郡三朝町 藤井酒造

 友人が「あなたがまだ飲んだことがないだろう蔵の酒を見つけた。送るよ」と言ってきた。彼は以前、気の利いた居酒屋を営んでいた。わたくしはその店の客で、彼と仲良くなった。わたくしが全国全蔵の酒を飲むことをめざしているのを知った彼は、わたくしにとっての“初蔵酒”をかなり用意してくれたものだった。彼のおかげで、わたくしは多くの蔵の酒を知った。が、彼は居酒屋業をやめ、日本酒輸出入関連の仕事に転身した。

 その彼から久しぶりの連絡。酒を楽しみに待っていたら、ほどなくして宅配便が届いた。日本酒にしてはずいぶん軽い箱。変だな、といぶかりながら箱を開けたら、「三朝正宗」の1合瓶が出てきた。軽いわけだ。たしかにわたくしにとっての初蔵酒だった。ありがたい。感謝、感謝、だ。冷蔵庫で冷やし、ありがたくいただいた。

 含み香にわずかにナッツ系の昭和的香り。普通酒によくある香りだ。普通酒ながら、ずいぶんさっぱり、すっきりした口当たり。味わいは、酸が良く出ており、旨みも適度に出ている。普通酒だが、糖類添加が無く、ベタベタ感は無い。また、普通酒だが、酸味料の添加が無いのに酸がきれいに出ており好ましい。余韻は辛みと苦みがすこし。軽快な酒質。普通酒の中では上位~中位クラスの酒だとおもった。クラシックタイプの、ボディーはミディアムとライトの中間。あるいは淡麗旨口酒。

 蔵のホームページはこの酒を以下のように紹介している。

「代表銘柄です。 約1年間土蔵で熟成させた甘口と辛口の中間的な熟成酒です。 級別制度があった当時の一級に相当します。 燗して良し、冷で良しの万能型です。 三朝温泉で古くから地元の人に愛されてきたお酒です。 現在でも三朝神社のお神酒はこのお酒で、季節ごとの様々な行事や三朝温泉の祭り『花湯まつり』で使用されています。 ちなみに、三朝温泉の旅館で『三朝正宗』とご指名されるとこのお酒が出てきます」

 瓶の裏に印字されているスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール、アルコール分15度以上16度未満、製造年月5.3」。

 酒名「三朝正宗」の「三朝」は蔵がある町の名。

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