ロシア軍、撲殺遺体を3日放置 原発地元の副市長証言

共同通信の取材に応じるウクライナ南部エネルゴダール市のイワン・サモイジュク第1副市長=5月30日、ザポロジエ(共同)
共同通信の取材に応じるウクライナ南部エネルゴダール市のイワン・サモイジュク第1副市長=5月30日、ザポロジエ(共同)
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2023年06月02日
共同通信共同通信

 「31歳の男性が殴り殺され、遺体は3日間放置された」―。ウクライナ南部ザポロジエ原発の職員らが住むエネルゴダール市に人道支援物資を届けた際にロシア軍に連行され、約11カ月間、監禁された同市のイワン・サモイジュク第1副市長(60)は、服従しない多くの住民をロシア軍が暴虐していると証言した。

 サモイジュク氏は昨年3月19日、ロシア軍が占領したエネルゴダールに取り残された市民を助けるため、ザポロジエから食料や医薬品を車に積んで運び入れた後、頭に袋をかぶせられて拉致され、メリトポリの旧警察施設の独房に4カ月半も閉じ込められた。

 小窓が開かれるのは1日わずか1~2分間、水と食べ物が配給される時だけ。孤独にさいなまれた。その後、エネルゴダールの近くのガレージに移送され、他の住民と共に収容された。

 監禁下では拷問が横行。隣のガレージで殺害された31歳の男性のほかにも、自分と同じガレージで別の1人が殴り殺された。食料は十分に与えられず常に空腹。外界とは全く通信できなかった。

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