トヨタの液体水素車が出走 24時間耐久、世界初挑戦

トヨタ自動車の水素エンジン車に液体水素を補給するレース関係者=27日午後、静岡県小山町の富士スピードウェイ
トヨタ自動車の水素エンジン車に液体水素を補給するレース関係者=27日午後、静岡県小山町の富士スピードウェイ
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2023年05月27日
共同通信共同通信

 液体水素を燃料とするトヨタ自動車の水素エンジン車が27日、静岡県小山町の富士スピードウェイで開幕した24時間耐久レースに出走した。気体水素搭載車はレースに参戦したことがあるが、扱いが難しい液体水素の搭載車では世界初挑戦という。水素エンジン車の市販化へ一歩前進した。

 今回の車はスポーツカー「GRカローラ」の改造車で、オーストラリアから輸送した水素を使用した。レーシングドライバーを務める際は「モリゾウ」を名乗るトヨタの豊田章男会長がハンドルを握りスタートした。

 トヨタは走行時に二酸化炭素(CO2)がほとんど出ない水素エンジン車を電気自動車(EV)以外の環境車の選択肢としたい考え。気体水素搭載車を使いレースの過酷な環境下で鍛えてきた。

 液体水素では水素ステーションの設置スペースも抑えられるため、今回は燃料補給をガソリン車と同様にピットで行った。エネルギー密度も高く航続距離を気体の2倍に伸ばせるという。ただ温度をマイナス253度以下に保つ必要がある。

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