【インタビュー音声付き】「クリード」のマイケル・B・ジョーダン 日本アニメも生かし初監督・主演、世界観づくり好き

2023年05月25日
共同通信共同通信
マイケル・B・ジョーダン=東京都港区
マイケル・B・ジョーダン=東京都港区

↑ インタビュー音声(日本語通訳あり)

↑ Interview<English ver.> 

 ボクシング映画の金字塔「ロッキー」の物語を引き継ぎ、好敵手アポロの息子が活躍する「クリード」シリーズ。その主演を務めてきたマイケル・B・ジョーダンが、最新作「クリード 過去の逆襲」(5月26日公開)で監督デビューを果たした。「一つの世界観をつくって、それを監督したいという気持ちがある」と思いを語る。


 物語は、世界ヘビー級チャンピオンのアドニス・クリードの引退から幕を開ける。妻と娘と幸福に暮らす彼の前に、刑務所上がりの幼なじみデイムが現れる。過去の過ちからデイムに罪悪感を抱くアドニスは、チャンピオンを目指すと語るデイムのため骨を折るが、運命のようにリングでこぶしを交わすことになる。

映画「クリード 過去の逆襲」より<(C)2023 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All rights reserved.CREED is a trademark of Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All rights reserved.>
映画「クリード 過去の逆襲」より<(C)2023 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All rights reserved.CREED is a trademark of Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All rights reserved.>

 

 今作のテーマの一つは「許し」だったと語る。「許すことはとてもパワフルな行為。それまで抱えていた罪悪感や疑念から自分を解放し、より自由な思いで前へ進むことができる」。アドニスが過去と向き合い、乗り越えていく姿が、観客の胸を揺さぶる。

 「最初からアドニスを知っている自分以上に彼を語れる人はいないんじゃないかという自負があって、今回監督をしたいと思った」。もともと美しいものをつくるのが好きで、「監督することに恋に落ちた」と言う。スタッフとのコミュニケーションの方法など、多くのことを学んだと話す。

マイケル・B・ジョーダン=東京都港区
マイケル・B・ジョーダン=東京都港区

 

 子ども時代のアドニスの部屋が、日本のアニメのグッズであふれていることも印象的だ。監督である自身のセンスで「部屋を装飾するのは楽しかった」と笑う。「アクションだけではなく、ストーリーテリングもアニメの魅力。日本文化から監督としても役者としても影響を受けた」

 今後も「ロッキー」のように続編は作られるのか―。「今はアニメやグラフィックノベルなど、以前にはなかったメディアが存在する。どのような形でできるのか、考えています」
(取材・文=共同通信 鈴木沙巴良 撮影=徳丸篤史)

マイケル・B・ジョーダン。「『ロッキー』というルーツにリスペクトを払いつつ、『クリード』は独自のアイデンティティーを持っていると思う」=東京都港区
マイケル・B・ジョーダン。「『ロッキー』というルーツにリスペクトを払いつつ、『クリード』は独自のアイデンティティーを持っていると思う」=東京都港区

※ポッドキャスト番組「山崎あみ『うるおう』リコメンド」(略称うるりこ)でインタビュー音声を聴けます。SpotifyAppleAmazonGoogleの各ポッドキャストで。無料。

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