憲法施行76年、各地で集会 改憲議論、埋まらぬ隔たり

改憲派が開催した集会で流れた岸田首相のビデオメッセージ=3日午後、東京都千代田区
改憲派が開催した集会で流れた岸田首相のビデオメッセージ=3日午後、東京都千代田区
  • 改憲派が開催した集会で流れた岸田首相のビデオメッセージ=3日午後、東京都千代田区
  • 護憲派が開催した集会でメッセージを掲げる参加者=3日午後、東京都江東区
2023年05月03日
共同通信共同通信

 日本国憲法は3日、施行から76年の憲法記念日を迎えた。各地で集会が開かれ、岸田文雄首相はビデオメッセージで「憲法改正に向けた機運をこれまで以上に高めることが重要だ」と強調。護憲派は「憲法改悪は許さない」と声を上げた。政府は昨年12月、安全保障関連3文書を閣議決定し、反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有や防衛費の大幅増に踏み切った。議論が深まらないまま、平和主義が岐路に立たされている。

 東京都内で開かれた改憲派の集会へのメッセージで、首相は自衛隊明記など自民党改憲案4項目に触れ「極めて現代的な早期の実現が求められる課題だ」「社会が変化する今だからこそ、挑戦し続けなければならない」と訴えた。

 護憲派も東京都内の公園で集会を開き、主催者発表で2万5千人が詰めかけた。立憲民主党の西村智奈美代表代行は、与党が緊急事態条項の新設を目指していることに触れ「政府に権限を集中させるような改憲は不要だ。憲法を守らない政権に改憲を発議する資格はない」と話した。

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