着陸船、燃料尽き月面衝突か 通信途絶、急速に降下

着陸船の月面着陸に関し説明する袴田武史社長=26日午前2時22分、東京都江東区の日本科学未来館
着陸船の月面着陸に関し説明する袴田武史社長=26日午前2時22分、東京都江東区の日本科学未来館
  • 着陸船の月面着陸に関し説明する袴田武史社長=26日午前2時22分、東京都江東区の日本科学未来館
2023年04月26日
共同通信共同通信

 宇宙ベンチャーのispace(アイスペース、東京)は26日、同社の月着陸船が同日未明に月面に向けて降下したが、着陸直前に通信が途絶え、着陸を確認できなかったと明らかにした。燃料が尽きて月面に落下、衝突したとみられる。袴田武史社長は東京都内で記者会見し、着陸できない状況が確定したと説明した。

 同社によると、燃料の推定残量がなくなり、急速に降下速度が上昇したことがデータから確認された。

 成功すれば官民含めて日本初、民間企業としては世界初の着陸だった。袴田社長は「多くのデータと経験を獲得でき、このミッションの意義を十分に達成したと考えている」とコメント。記者会見で「次へ向けた大きな一歩だ」と述べた。

 当初の計画では、着陸船は26日午前0時40分ごろ、月の上空約100キロから降下を開始。月の周りを航行中に時速約6千キロだった速度を、エンジンを噴射して徐々に減速。月面までの距離を測定するなどして位置を把握し、約1時間かけて降り立つ予定だった。

共同通信共同通信

国内外約100の拠点を軸に、世界情勢から地域の話題まで、旬のニュースを的確に、いち早くお届けします。

https://www.kyodonews.jp/
  • 2023年度全国学力テスト
  • 地域再生大賞
  • ふるさと発信
  • 弁当の日
  • 共同通信会館
  • 47PR 知っトク!情報発信!
  • 2023年度全国学力テスト
  • 地域再生大賞