国内初の飲む中絶薬、承認へ 身体の負担少なく、選択肢に

2023年04月21日

英製薬会社ラインファーマが開発した人工妊娠中絶のための飲み薬を巡り、厚生労働省の薬事分科会は21日、製造販売の承認を了承した。近く正式に承認され、実用化される見通し。国内初の経口中絶薬となり、手術と比べ身体への負担が少ない方法として選択肢が広がりそうだ。WHOは、安全だとして推奨している。
了承されたのは「メフィーゴパック」。妊娠の継続に必要なホルモンの働きを抑える「ミフェプリストン」を投与し、さらに36~48時間後に子宮の収縮を促す「ミソプロストール」を服用する。
中絶を希望する妊婦120人が参加した国内の臨床試験では、93%で服用後24時間以内の中絶を確認した。