五輪経費1.7兆円、検査院調べ 大会組織委報告より2割増

2022年12月21日

東京五輪・パラリンピックの大会経費の総額を会計検査院が調べた結果、組織委員会が今年6月に公表した最終報告と比べ約2割増の1兆6989億円となったことが、21日に公表された検査報告書で分かった。最終報告で1869億円とされた国の負担分を詳しく調べ、大会との関連が深いとして2803億円を新たに加えた。
線引きの曖昧な大会経費について検査院が独自の指標を示した形。検査院は、国が経費の総額を大会の前後を通じて取りまとめていないと指摘し、国が財政面で大きく関わる国際的な大規模イベントでは、総額を明らかにする仕組みを整備するなど十分な情報提供が必要だとしている。