日銀、金利上昇を容認 緩和策修正、0.5%まで

金融政策決定会合後に記者会見する日銀の黒田東彦総裁=20日午後、東京都中央区の日銀本店(代表撮影)
金融政策決定会合後に記者会見する日銀の黒田東彦総裁=20日午後、東京都中央区の日銀本店(代表撮影)
2022年12月20日
共同通信共同通信

 日銀は20日の金融政策決定会合で大規模な金融緩和策の修正を決め、長期金利が0.5%程度まで上昇することを容認した。これまでは0.25%程度としており、事実上の利上げとなるが、黒田東彦総裁は記者会見で「景気に全くマイナスにならない」と悪影響を否定。修正後の大規模緩和策を粘り強く続け、物価と賃金がそろって上昇する経済の好循環を目指す考えを改めて表明した。

 黒田氏は9月26日の大阪市での会見で、長期金利の上限引き上げは利上げに当たるのかとの質問に「それはなると思う」と明言したが、今回は「利上げではない」と説明を一変させ、市場機能の改善が狙いと強調した。

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