好調ビルズ支える強力ディフェンス 抜群の安定感で開幕2連勝

2022年09月22日
共同通信共同通信
生沢 浩 いけざわ・ひろし
タイタンズ戦でインターセプトリターンTDを記録したビルズのLBマット・ミラノ(中央)を祝福するチームメートとファン(AP=共同)
タイタンズ戦でインターセプトリターンTDを記録したビルズのLBマット・ミラノ(中央)を祝福するチームメートとファン(AP=共同)

 

 NFLはレギュラーシーズンの第2週を終了。全32チーム中26チームが既に1敗以上をしており、早くも混戦模様だ。

 スーパーボウルチャンピオンのラムズは第2週にファルコンズに辛勝して連敗を免れたが、同じくスーパーボウル出場のベンガルズは2連敗とスタートでつまずいている。

 

 まだ負けのない6チームの中で際立っているのがビルズだ。今年は開幕前から評価が高く優勝候補の筆頭に挙げられてきたが、前評判通りの強さを発揮している。

 

 今季のビルズの強さはディフェンスに表れている。トータルディフェンスとパス守備はリーグ2位、ランに対しては1試合平均66ヤードしか許さず、1位にランクされている。失点も1試合平均わずか8・5点(2位)だ。

好調なビルズの原動力となっている強力守備陣(ロイター=共同)
好調なビルズの原動力となっている強力守備陣(ロイター=共同)

 

 守備のスタッツで目立つのはインターセプトの多さだ。2週を消化して5インターセプトはジャガーズ、スティーラーズと並ぶトップタイ。さらにファンブルリカバーも2回記録しているから、トータルのテイクアウェー(ターンオーバーを得た回数)はNFLトップタイの7を数える。

 

 ビルズはオフェンスも好調(トータル3位)なのだが、ターンオーバーから得点を量産しているかというと意外にそうではない。

 これまでにターンオーバーで得たチャンスからは1TD、2FGの計13点にすぎない。むしろギブアウェー(ターンオーバーされた回数)も4回と多いため、本来ならディフェンスに負担がかかるはずだ。

 

 にもかかわらず、今季の2試合で計8クオーターのうち相手に得点を許したのは2クオーターだけ。今季はまだ後半に点を取られていない。しかも相手は得点力の高いラムズとタイタンズだ。ビルズディフェンスの堅固ぶりがうかがえる。

 

 個人記録を見るとLBボン・ミラーとDEグレゴリー・ルソウがともに2サック、Sジョーダン・ポイヤーが2インターセプトでチームトップだ。

 パスカットの成績もよく、チームで計14回、ポイヤーの3回を筆頭に10選手が記録している。

 

 ショーン・マクダーモットHCが就任した2017年ごろからビルズのディフェンスは安定して強いが、今年は特にラン守備を中心に堅さが顕著だ。

 主力選手に大きな故障がない限り、このディフェンスはシーズンを通して大きな武器となるはずだ。

 

試合後健闘をたたえ合うビルズのショーン・マクダーモットHC(左)とタイタンズのマイク・ブレイベルHC(AP=共同)
試合後健闘をたたえ合うビルズのショーン・マクダーモットHC(左)とタイタンズのマイク・ブレイベルHC(AP=共同)

 

 ビルズといえば多くの人が思い出すのは1990年代のスーパーボウル4連敗だろう。4年連続で出場すること自体が快挙なのだが、やはり負け続けた印象は強く残る。

 それから約30年が過ぎ、ビルズはチーム誕生から63年目。スーパーボウルの優勝チームに与えられる「ビンス・ロンバルディー・トロフィー」に最も近い立ち位置にいるのかもしれない。