ランキング1位ジョージア大が快勝 米カレッジフットボール第3週

2022年09月20日
共同通信共同通信
浅岡 弦 あさおか・げん
ヤングスタウン州立大の守備選手を飛び越えてゲインしようとするケンタッキー大のWRロビンソン(9)(AP=共同)
ヤングスタウン州立大の守備選手を飛び越えてゲインしようとするケンタッキー大のWRロビンソン(9)(AP=共同)

 

 全米大学体育協会(NCAA)の2022年シーズン第3週は、APランキング(記者投票)で1位に躍り出たジョージア大(サウスイースタンカンファレンス=SEC東)が、同地区対決のサウスカロライナ大に48―7快勝するなどランキング上位校が順当勝ちした。

(注)文中の順位はAPランキング

 

 ▽ジョージア大が新たな進化の証明 

 昨季の全米チャンピオンは、9回のポゼッションのうち8回を得点に結びつける盤石の試合運びで快勝した。

 ジョージア大は、試合開始直後のサウスカロライナ大の攻撃を止めると、QBステットソン・ベネットが82ヤードのロングドライブで先制TDを奪う。そして直後のサウスカロライナ大の攻撃で、1年生DBマラキ・スタークスがインターセプトから42ヤードをリターンして迎えた好機もTDにつなげた。

 第2Qもサウスカロライナ大の攻撃を続けてパントに追い込むと、10点を加え24―0で前半を終了した。

 

 第3Qに入ってもジョージア大の攻撃は全開。ベネットが3シリーズ続けてTDに結びつけてサウスカロライナ大を引き離した。4年生の司令塔は23回試投16回成功で284ヤード、2TDパスをヒット。2年生TEブロック・ボワーズを軸に的確に投げ分けるなど、合計547ヤードの獲得ヤードを演出した。

 

ゴール前1ヤードでサイドラインの外に押し出されるジョージア大のQBベネット(13)(AP=共同)
ゴール前1ヤードでサイドラインの外に押し出されるジョージア大のQBベネット(13)(AP=共同)

 

 第4Qには控えのメンバーを起用する余裕を見せ、SECでの初戦を飾った。

 今春、NFLに15人もの選手を送り出したカービー・スマート監督は攻、守、蹴に強いユニットを再構築し、SEC選手権のタイトルと再びのナショナルチャンピオンシップを見据える。

 

 ▽波乱の少なかった第3週

 先週、ランク外のテキサス大(ビッグ12)に苦戦、辛くも逆転したことでランキング首位をジョージア大に譲ったアラバマ大(SEC西)は下部ディビジョンFCSのルイジアナ大モンローと対戦。第1Qに4TDを奪うなど63―7で大勝した。

 

 ランキング3位のオハイオ州立大(ビッグ10カンファレンス=ビッグ10東)が同じ州内のトレド大(ミッドアメリカン連盟=MAC)に77―21で貫禄勝ちすれば、ライバルの4位ミシガン大(ビッグ10東)もコネチカット大(独立校)を59―0と圧倒した。

 

 クレムソン大(アトランチックコースト連盟=ACC大西洋)はルイジアナ工科大(カンファレンスUSA=C-USA)に前半13―6ともたついたものの、第3Qに3TDを奪って48―20と突き放した。

 

 6位オクラホマ大(ビッグ12)はかつてビッグ8時代に長く王座を競い合ったネブラスカ大(ビッグ10西)と敵地で対戦、49―14で勝った。

ネブラスカ大にとって週初めにスコット・フロスト監督を更迭、ミッキー・ジョセフ代理監督で臨んだ初戦だった。

 

 このほかビッグ12では、9位オクラホマ州立大が63―7でFCSのアーカンソー大パインブラフ、17位のベイラー大がテキサス州立大(SBC)に42―7で順当勝ちした。

 前週のアラバマ大戦の惜敗で22位にランク入りのテキサス大は、41―20でテキサス大サンアントニオ(C-USA)に快勝した。

 

 好調だったのはパック12カンファレンス(PAC-12)勢だ。7位南加大はフレズノ州立大(マウンテンウエスト連盟=МWC)と対戦、終始主導権を握り45―17で下した。

 14位ユタ大もMWCのサンディエゴ州立大を危なげなく35―7と退けた。

 25位に返り咲いたオレゴン大は、ホームに迎えた12位のブリガムヤング大(独立校)を第3Qまでに38―10とリードして快勝。ランク外のワシントン大も本拠に迎えた11位ミシガン州立大から会心の勝利を挙げた。

 ワシントン大は29―8で迎えた後半、ミシガン州立大の終盤の反撃をかわし39―28で勝利した。

 

 サウスイースタンカンファレンスのランク校では9位にランキングを上げたケンタッキー大(SEC東)は31―0とFCSのヤングスタウン州立大を、20位のミシシッピ大も42―0でジョージア工科大(ACC沿岸)を完封した。

 一方、下部(FCS)校に苦しんだのは10位のアーカンソー大で、健闘のミズーリ州立大に38―27で逆転勝ちした。

 

 ▽結束の勝利

 6位から24位にランクを下げたテキサス農工大(SEC西)は13位マイアミ大(フロリダ=ACC沿岸)を迎え、17―9で競り勝った。

 前週、アパラチアン州立大(サンベルト連盟=SBC)に不覚をとったテキサス農工大は試合前日、二人のスターター候補を含む4選手がチーム規則を破る罰則(謹慎処分)でチームを離れる緊急事態でのゲームとなった。

 3―3で迎えた第2Q、RBのL・JジョンソンのTDランで勝ち越すと、第3QにはQBマックス・ジョンソンの25ヤードTDパスで17―3とリードを広げる。

 そして終盤のマイアミ大の反撃をKアンドレス・ボレグレスの2FGに抑え、試練の一番に勝利した。

TDパスをキャッチするクレムソン大のWRコリンズ(AP=共同)
TDパスをキャッチするクレムソン大のWRコリンズ(AP=共同)

 

 ▽劇的なヘイルメリーパス

 第2週まで加盟するSBCと学校の存在を広く知らしめてきたアパラチアン州立大が、第3週でも劇的な逆転勝利で話題となった。

 トロイ大とのSBC緒戦、26―28と2点を追う第4Q残り1分13秒。自陣2ヤードから始まったアパラチアン州立大の最後の攻撃は自陣47ヤードまで前進したが残り2秒、第4ダウン10。QBチェイス・ブライスがコールしたのはヘイルメリーパスだった。

 WRダルトン・ストロマンが相手DBにカバーされながらキャッチするや瞬時にトスしたボールを受けたWRクリスタン・ホーンがエンドゾーンに飛び込んだ。3万人収容のキッド・ブルワースタジアムは、逆転のミラクルプレーに沸いた。