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【編集後記】Vol.405=「ボランティア活動と富士登山」

2022.8.12 14:03 宍戸 博昭 ししど・ひろあき
シーズン終盤の12月、山頂付近が雪に覆われた富士山
シーズン終盤の12月、山頂付近が雪に覆われた富士山

 

 関東大学リーグ1部TOP8の開幕戦が、9月3日に東京ドームで開催されることになった。

 関東学生アメリカンフットボール連盟の努力で、残暑厳しい時期に安定した条件で試合ができる環境が整ったことは、高く評価したい。

 

 全国の大学アメフト部は今、夏の強化合宿の真っ最中である。減少してはまた増える新型コロナウイルスの感染者数をにらみながら、各チームの指導者、関係者は学生の安全を第一に考えて練習メニューを組んでいるに違いない。

 

 夏合宿の成否が、秋の成果に直結するのは言うまでもない。ここで充実した鍛練を重ねることができれば、チーム力は春とは見違えるほど向上するからだ。

 

 オフ中の過ごし方も大切だ。コロナ禍で移動がままならなくなる前まで、明大は毎年東北の被災地でのボランティア活動を続けていた。

 一見アメフトの練習とは無関係に思えるこうした活動が、チームにもたらすメリットは大きい。

 明大は被災地の人たちのために汗を流すことでチームの結束を固め、名門再建への手応えをつかんだ。

 

 新体制になった日大はこのオフ、かつて恒例だった「富士登山」を復活させた。

 徒歩での「山手線一周」とともに夏合宿前に実施していた、日本一を目指すための〝イベント〟は過酷なものだったと記憶している。

 屈強な自衛隊員の皆さんの訓練時期と重なると、「フェニックス」はその胸を借りるように競って頂上を目指した。

 

 フェニックスの公式SNSによれば、今年の富士登山の一番乗りはWR山下宗馬主将で、所要時間は2時間57分18秒だったという。

 女性スタッフを含め、参加した全員が山頂に到達。頂上から眺める景色は、これまでに経験したことがないものだったはずだ。

 

 開幕まで約3週間。今年こそは全てのリーグ戦が予定通りに行われ、無事にシーズンを終えることを願っている。(編集長・宍戸博昭)

 

宍戸 博昭 ししど・ひろあき

名前 :宍戸 博昭 ししど・ひろあき

プロフィール:1982年共同通信社入社。運動記者として、アトランタ五輪、テニスのウィンブルドン選手権、ボクシングなどスポーツ全般を取材。日本大学時代、「甲子園ボウル」にディフェンスバック、キックオフ、パントリターナーとして3度出場し、2度優勝。日本学生選抜選出。NHK―BSでNFL解説を20年以上務めている。

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