【4832】神亀 純米 生酒 Spring Light(しんかめ)【埼玉県】

2022年07月04日
酒蛙酒蛙
埼玉県蓮田市 神亀酒造
埼玉県蓮田市 神亀酒造

【TU会例会 全6回の➁】

 コロナのため開催を見合わせてきた異業種間交流利き酒会のTU会だが、新規感染者が小康状態を保ってきたので、感染対策を万全にして5カ月ぶりに再開した。この日を待ちわびていたメンバーは全員にこにこ顔。そして、会場のB居酒屋のスタッフたちもにこにこ顔だ。

 お酒は全部、店任せにした。トップバッターは「白鶴 Alternative 純米大吟醸 白鶴錦」。続いていただいたのは「神亀 純米 生酒 Spring Light」だった。神亀酒造のお酒は飲む機会が多く、当連載でこれまで25種類を取り上げている。

「神亀」のラインナップの中に生酒もあり、いくつか当連載でも紹介しているが、個人的には「神亀」というと、熟成酒のイメージが強くある。また、「神亀」というと、どっしり重厚な飲み口という印象がある。今回のお酒は、当連載【3539】「神亀 純米 生酒」のSpring Lightバージョンか。直訳すれば、軽い酒質の春酒、ということになるのだろう。さて、いただいてみる。

 TU「古酒っぽい」
 K 「すっと入ってくる」
 SA「近年、このようなお酒が好きになったよ」
 酒蛙「やわらかで、すっきりとした口当たり。キレがかなり良いね。含み香に、菌類的樽香的墨的麹的ニュアンスがちょっとある。これは『神亀』のDNAだ」
 U 「辛いかな」
 TU「酸がある」
 酒蛙「うん、酸を感じる。やわらかな酒質にびっくりだよ。『神亀』特有のガツンとくる酒じゃない。Uが言っていた辛みが出てきた」
 K、SA「古酒っぽいかな」
 酒蛙「一見、軽くてやわらかいけど、次第に複雑な味わいになってきた。口が慣れてきたら、だんだん神亀的なお酒になってきた。でも、ガツンとくる重厚な神亀ではないので、ちょっとした驚きだ」

 蔵のホームページはこの酒を「華吹雪特有のふくらみのある柔らかい旨味が特徴です。春野菜の天ぷらや初鰹など『春の食材』との合わせやすく、軽めに仕上げたお酒です」と紹介している。

 ラベルのスペック表示は「青森県産華吹雪特等米100%使用、原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、アルコール分16.5%、精米歩合55%、製造年月2022.2」。

 使用米の「華吹雪」は青森県農業試験場が1974年、母「おくほまれ」と父「ふ系103号」を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定。1985年に命名、1988年に種苗法登録された酒造好適米。全国的に著名な「田酒 特別純米」(青森県)の原料米や、「飛露喜 特別純米 無濾過生原酒」(福島県)がブレイクした当時の原料米として知られている。

 酒名および蔵名「神亀」の由来について「日本の名酒事典」は「蔵の裏手の天神池に棲むという、神の使いの亀にちなむ」と説明している。