×
メニュー 閉じる メニュー

【編集後記】Vol.403=「気になる選手」

2022.6.30 12:53 宍戸 博昭 ししど・ひろあき
関大の2年生エースQB須田啓太選手=6月26日、富士通スタジアム川崎
関大の2年生エースQB須田啓太選手=6月26日、富士通スタジアム川崎

 

 今回も関大の2年生エースQB須田啓太選手について書く。気になる選手がいると、とことん追いかけたくなる。悪い癖である。

 

 6月26日。富士通スタジアム川崎で行われた法大と関大の第71回定期戦は、気温35度の猛暑の中で開催された。

 チームの方針で、この試合の関大は4年生QB濱口真行選手にオフェンスを任せ、須田選手は出場しなかった。

 

 法大戦をサイドラインで見守った須田選手は、アメリカンフットボールの魅力をこう語る。

 「見た目がカッコいい。体全部を使って思い切りプレーできるのが魅力。能力の全てをフルに活用してプレーするのは楽しい」

 

 プレースタイルに気の強さが表れている。「当たるのは怖くない、むしろ好き」と須田選手は言う。

 関大の磯和雅敏監督は「(関大一高時代に指導し日大で活躍した林大希さんを含め)須田君は、私がこれまで見てきたQBの中で1、2番の選手。ただ、走ったら(ハードヒットを避けるために)スライディングをするように指示しているが、当たりにいってしまう。本人はサイドラインに戻ってくると、いつも謝っている」と苦笑する。

 逸材を預かる指導者の苦労がにじむ。

 

 「勝てる試合だった」と、7―7で引き分けた今春の関学大戦を振り返る須田選手は「(強い相手には)ビッグプレーだけでは勝てない。短いパスを確実に決めたり、もっと一つ一つのプレーの精度を上げないといけない」と話す。

春の早大戦で自らボールをエンドゾーンに持ち込みTDを挙げる関大QB須田啓太選手=撮影:アメフト写真館・山口雅弘
春の早大戦で自らボールをエンドゾーンに持ち込みTDを挙げる関大QB須田啓太選手=撮影:アメフト写真館・山口雅弘

 

 その須田選手が尊敬し目標にしているのは、関大一高の先輩で現在大阪府立大でQBとしてプレーしている篠原呂偉人さんだという。

 「自分とはプレースタイルやタイプは違うが、いるだけでチームがまとまる存在だった」という篠原さんの「フィールド外では謙虚に、フィールド内では堂々と」という言葉と教えを大事にしている。

 

 ナンバー「8」は希望したわけではないそうだが、昨シーズンの関西学生リーグのメディアガイドの大阪府立大のページを開くと、篠原さんの登録番号は「8」になっていた。(編集長・宍戸博昭)

宍戸 博昭 ししど・ひろあき

名前 :宍戸 博昭 ししど・ひろあき

プロフィール:1982年共同通信社入社。運動記者として、アトランタ五輪、テニスのウィンブルドン選手権、ボクシングなどスポーツ全般を取材。日本大学時代、「甲子園ボウル」にディフェンスバック、キックオフ、パントリターナーとして3度出場し、2度優勝。日本学生選抜選出。NHK―BSでNFL解説を20年以上務めている。

最新記事