×
メニュー 閉じる メニュー

小児がん対策の強化要望 経験者と家族の作業部会

2022.7.19 0:00
 国の次期「がん対策推進基本計画」について、がん経験者と家族でつくるワーキンググループが、小児がんと、思春期(15歳以上)から30代まで「AYA世代」のがんに関する要望書を提出した。
 基礎・臨床研究や治療の体制拡充、自治体と連携して病院内学級の開設や小児がん拠点病院での特別支援学校高等部の設置、小児がん経験者や家族の就労支援などに取り組むよう求めている。
厚労省で担当者(左の2人)に要望書を提出するワーキンググループ代表ら=5月(がんの子どもを守る会提供)
厚労省で担当者(左の2人)に要望書を提出するワーキンググループ代表ら=5月(がんの子どもを守る会提供)

 

 このグループは公益財団法人「がんの子どもを守る会」が呼びかけて設立。各地の患者会などを通じて患者と家族にアンケートを実施し、現状の困りごとや問題点を抽出した上で、要望に盛り込む政策提言をまとめた。
 アンケートで国の小児・AYA世代のがん対策で期待することを尋ねた問いへの複数回答では、「治療の研究」と「長期のフォローアップ体制」の進展を期待する声がそれぞれ50%以上を占め、「入院中や治療中の教育環境の整備・復学支援」「入院中の療養環境の整備」も30%以上だった。
 以下、「がん経験者の自立・就労支援」「経済的支援」などが続き、医療以外の生活全般にわたる課題が浮上。治療の進歩で亡くなる患者が減ってきた一方で、その後の患者、家族に十分な支援が及んでいない実態が明らかになった。
 厚生労働省宛ての要望には、成人に比べて遅れがちな薬剤や治療機器の開発・治験の支援、患者数の少ないAYA世代の病棟の拡充、時間がたってから起こる「晩期合併症」などへのフォローアップ体制強化など。文部科学省宛てには情報通信技術(ICT)を利用した教育環境整備やがん教育推進なども盛り込んだ。

最新記事