アルツハイマーの進行予測 AI技術で精度80%台

2022年06月30日
共同通信共同通信
 富士フイルム(東京)と国立精神・神経医療研究センターの共同研究グループは、軽度認知障害の患者が2年以内にアルツハイマー病(AD)に進行するかどうかを、人工知能(AI)技術を用いて84~88%の精度で予測することに成功したと国際学術誌に発表した。
進行予測に用いた脳のMRI画像の例。上が海馬、下が前側頭葉を中心とする領域。AIは左の元画像のうち、右で赤くなっている領域に注目した(富士フイルム提供)
進行予測に用いた脳のMRI画像の例。上が海馬、下が前側頭葉を中心とする領域。AIは左の元画像のうち、右で赤くなっている領域に注目した(富士フイルム提供)

 

 研究では、富士フイルムが写真・医療分野で培った画像認識技術などを応用。脳全体ではなく、この病気の進行と関連が深いとされる脳内の「海馬」と「前側頭葉」を中心とした領域を対象にMRI画像などを機械学習させることで、これらの領域の微細な変化に基づく予測技術を開発した。
 この新技術を、AD研究の国際プロジェクトで公開されている患者のデータで検証したところ、2年以内にADに進行する患者を88%の精度で予測することに成功。さらに、日本人患者のデータベースでその有効性を確かめたところ、同じく84%の精度が得られたという。
 アルツハイマー病の新薬開発では、主要な原因物質であるアミロイドベータが発症する前から脳に蓄積し始めることを手掛かりとして、多くの薬剤の臨床試験が進んでいる。しかし、軽度認知障害から2年以内に進行する患者の割合が2割未満と少ないため、進行を抑えられたのが薬が効いたためであるかどうかをなかなか証明できないという課題があった。
 研究グループでは、軽度認知障害の患者の中でもアルツハイマー病に進行する確率が高いと判定された患者だけを対象にすることで、新薬の有効性を試験で正しく評価できる可能性があるとして、新規開発したAI予測技術をこの分野で活用したいとしている。

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