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【4793】下野杜氏 辻寛之 純米大吟醸 斗瓶囲い(つじひろゆき)【栃木県】

2022.5.22 19:16
栃木県真岡市 辻善兵衛商店
栃木県真岡市 辻善兵衛商店

 

【B居酒屋にて 全7回の⑦完】

 1カ月に1回のペースで足を運んでいるB居酒屋。常時約200種類の酒を置いており、1カ月たてば、冷蔵庫のラインナップがけっこう更新されているので、「日本酒津々浦々」の取材に好都合なのだ。コロナで大苦戦を強いられていたが、第5波が下火になってから、ようやくお客さんが戻って来た。しかし、程なくオミクロンによる第6波が襲来し、またまた大苦戦。この6波の影響が長く続いている。早く、以前のにぎわいを取り戻してもらいたいものだ。わたくし一人が頑張ったところでしょせん、売り上げに貢献できないのがもどかしい。

「風の森 ALPHA pink」「風の森 ALPHA GREEN」「結」「白老」「まんさくの花」「花陽浴」と飲み進め、最後7番目にいただいたのは「下野杜氏 辻寛之 純米大吟醸 斗瓶囲い」だった。

 辻善兵衛商店のお酒は、派手さはないものの、落ち着き感、安定感がある、と感じている。また、やさしくまったりした酒質、という印象を持っている。当連載でこれまで、6種類を取り上げている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 含み香は、メロンを強く感じる。香りの高さが第一印象だった。口当たりは、やわらか。味わいでは、甘旨みを感じる。すこし遅れて酸が前に出てくる。甘旨みをしっかり感じるものの、それほど濃醇ではなく、ボディー感はミディアム。キレが良い。余韻の軽い辛み・苦みがアクセント。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「このお酒は『下野杜氏』である辻寛之が持てる技術の全てを注いで醸し上げ、酒袋から滴り落ちる雫を斗瓶に集めた純米大吟醸酒です。酒本来の風味を生かす無濾過原酒のため、多少のオリが沈殿する事がございますが心配ありません。香り豊かで味わい深い、杜氏入魂の究極の酒をご堪能下さい」

 裏ラベルのスペック表示は「原材料 米(国産)米こうじ(国産米)、原料米 兵庫県特A山田錦100%使用、精米歩合40%、日本酒度+1、酸度1.6、アルコール分17度、製造年月2020.11」。

 主銘柄名および蔵名「辻善兵衛」の由来について、月井酒店(栃木県那須郡那須町)のウェブサイトは、以下のように説明している。「創業宝暦4年(1754年)、二百有余年の長きに渡り真岡の地で酒造りを行ってきた由緒ある酒蔵、辻善兵衛商店。現在の杜氏は第16代目辻善兵衛こと同蔵専務の辻寛之氏」。つまり、辻善兵衛は、この蔵の初代杜氏の名だったのだ。

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