(686)温暖化の問題考えよう ホッキョクグマ

徳島市のとくしま動物園には2頭のホッキョクグマがいる。メスのポロロとオスのイワンだ。ポロロは7年前、イワンは去年、どちらも北海道の動物園からやって来た。ここでは、午前中にイワンが運動場に出て、午後にポロロと交代する。
担当の児島健一(こじまけんいち)さんと会ったのは午後。ガラスごしに話していると、ポロロが近よってくる。児島さんになついているみたいだ。「こちらのことはわかってくれているみたいです」と児島さん。
体毛は全体的に少しクリーム色がかっていて、毛並みがとてもきれいだ。
かべに大きな字で「とくしま地球温暖化防止大使ポロロ」と書かれた看板があった。地球温暖化で北極の氷がとけると、ホッキョクグマが生きていけなくなるといわれている。ポロロを通して、温暖化を止めることを考えようという意味だ。
プールの中に入れてあるポリタンクで遊んでいる。こういう遊び道具や季節の果物をプレゼントしてくれるファンも多いそうだ。
お母さんと小学1、2年ぐらいの男の子が来ていた。男の子がガラスの前を動かない。向こうに行っていたポロロが気づいたのか、ガラスの前に来てすわった。
男の子がうれしそうだ。「ポロロは人なつっこくて、特にちっちゃい子どもさんが大好きみたいなんです」(文・写真、佐々木央)=2021年8月配信
