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【4679】酒一番(さけいちばん)【熊本県】

2021.12.21 22:08
熊本県上益城郡山都町 山都酒造
熊本県上益城郡山都町 山都酒造

【日本酒研究会月例会 全6回の④】

 実に8カ月ぶりの日本酒研究会開催となった。最後に開いたのは2021年4月14日。コロナ第4波の最初のころだった。ほどなく第4波の新規感染者が急上昇。研究会は開催を自粛した。第4波の終息を待ったが、終息しきれないうちに強烈な第5波に見舞われ、研究会は艱難辛苦自粛を続けざるを得なかった。第5波がほぼ終息したタイミングで8カ月ぶりの開催にこぎつけた。

 日本酒研究会は、ことしで15周年を迎えた異業種間親睦飲み会。巨大地震があっても、毎月欠かさず飲み続けてきた。8カ月に及ぶ中断は会始まって以来のことだった。研究会は当初、さしたる目標を持っていなかったが、いつのころからか、日本の現役酒蔵の酒を全部飲もう、という壮大かつ微妙に無謀な目標を立て、現在に至る。

 お酒を用意するのは、会場・E居酒屋ママの親戚筋にあたるバイヤーKさん。彼は、わたくしたちの「飲酒履歴」を丹念に調べ、毎回、6種類の酒を用意してくれる。今回は熊本県の酒6種類を用意、このうち3種類がわたくしたちにとっての初蔵だ。これで熊本県の酒蔵を全部飲んだことになり、日本全体の飲んだ蔵数は1198蔵となった。Kさんには、この場を借りて感謝申し上げます。

 なお、今回供されたお酒は、Kさんが日本酒研究会5月例会用に用意してくれたもの。したがってこの8カ月間、E居酒屋の冷蔵庫で鎮座し続けてきたお酒である。

 さて、「神田」「和田志ら露」「れいざん」に続いて4番目にいただいたのは、なんと紙パックのお酒「酒一番」だった。紙パックが登場したとき、みんなの間から「おおおおっ!」とどよめきが起きる。日本酒研究会としては東京・新宿場所で飲んだ「北の誉」(北海道)、「沖正宗」(山形県)以来の紙パック酒だ。そして、わたくしたちにとっての初蔵酒だった。

 紙パック酒の登場に驚いたわたくしたちだったが、ママの次のひとことにさらに驚き、腰を抜かした。「この蔵の日本酒は、これだけなのよ」。全員「え~~~~~~~~~っ?????」だ。

 後日、蔵のホームページを見たら、まさしくその通りだった。それによると、創業は文政4(1821年)年。造っているアルコール商品はウイスキー、米焼酎、芋焼酎、麦焼酎、栗焼酎、そば焼酎、日本酒と幅広い。日本酒は一番最後に書かれていた。そして、日本酒のところをクリックしたら、「酒一番」だけが紹介されていた。まさに、日本酒はこれ1種類だけ! 「酒一番」は平成20(2008)年10月22日から発売された、とのこと。さて、いただいてみる。

 酒蛙「ちょっと、昭和ノスタルジッククラシカルな香味がする。含み香に若干、漬物的乳酸を感じる」
 HI 「昔味わったような日本酒の味わい」
 酒蛙「非常に淡麗でキレが良い。なんだか、味が薄いなあ。(ラベルのスペック表示を見て)あっ、この酒、アルコール分が13度だったんだ。だから、薄く軽快に感じたんだ。ワインと同じアルコール分だ」
 HI 「カラメルっぽい香りがする」
 I  「あっ、本当だ!」
 酒蛙「実にさっぱりとした口当たりの酒だ」

 この紙パックで話題になったのは、描かれた女性は、誰に似ているのか、ということだった。さまざまな意見が出た中で、一番多かったのが「女優松原智恵子に似ている」だった。わたくしは、そうはおもわないのだが。

 紙パックにはこの酒の以下のような紹介文が印刷されている。「厳選した原料米を伝統に培われた技術で仕込んだやや淡麗のすっきりとした飲みやすいお酒です。酸味料は一切使用しておりません」

 紙パックに印刷されたスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール 糖類、アルコール分13度、日本酒度+1、酸度1.1」。

 また、紙パックに印刷された「合う料理」は以下の通り。「刺身、おでん、湯豆腐、魚料理、焼鳥、天ぷら、ギョーザ、肉じゃが、ホルモン焼、鳥の唐揚げ、野菜炒め、中華料理」。ほとんどの分野の料理をカバー?している。

 さて、ホームページで、この酒の値段を見て、ぶったまげた。「1升 804円」。安い!!!

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