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【4669】白隠正宗 令和2年 誉富士 純米生原酒(はくいんまさむね)【静岡県】

2021.12.2 18:50
静岡県沼津市 高嶋酒造
静岡県沼津市 高嶋酒造

【B居酒屋にて 全6回の①】

 1カ月に1回のペースで足を運んでいるB居酒屋。常時約200種類の酒を置いており、1カ月たてば、冷蔵庫のラインナップがけっこう更新されているので、「日本酒津々浦々」の取材に好都合なのだ。コロナで大苦戦を強いられていたが、第5波が下火になってから、ようやくお客さんが戻り始めた気配が感じられる。以前のようなにぎわいを早く取り戻してもらいたい、と切に願う。

 今回、トップバッターに選んだのは「白隠正宗 令和2年 誉富士 純米生原酒」だった。「白隠正宗」は当連載でこれまで、10種類を取り上げている。今回の酒は、当連載【1528】の「白隠正宗 誉富士 純米 生原酒」と同じなのかどうかは知らないが、掲載してから7年半たっているので取り上げることにした。

「白隠正宗」は総じて、旨みが少ない、きれいでシャープな口当たりのお酒、という印象を持っている。だからトップバッターに選んだのだった。複数のお酒を飲む場合は、淡麗から濃醇へ、辛口から甘口へ、と飲み進めていけば、それぞれのお酒をきちんと味わえるからだ。さて、今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 酒蛙「香りはほとんどしない。ほのかに感じる程度。辛い。キレが非常に良い辛口酒だね」
 仲居さん「舌の先が、ピリッとくる。あたし、これ好き」
 酒蛙「原酒のわりには、くどくない。味が強くない。むしろ、やさしく、さっぱりしたきれいな酒質に感じる」
 仲居さん「すっきり感じる」
 酒蛙「甘旨みが出過ぎない程度にあり、辛いだけの酒ではないので好ましい。余韻は辛みと苦み。最初のうち、酸はほとんど感じられないが、飲み進めていくと、後味に酸がすこし顔を出す。食中酒に最適だ」

 瓶のラベルのスペック表示は「新米新酒、使用米 誉富士(静岡県産誉富士100%使用)、精米歩合60%、原材料名 米・米こうじ、アルコール分16度、製造年月2020.12」。

 使用米の「誉富士」は静岡県農林技術研究所が1998年、酒米の王者「山田錦」にガンマ線を照射して得た突然変異株10万粒の中から選抜したもの。2009年に品種登録された酒造好適米だ。

 酒名「白隠正宗」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「明治17年、臨済宗中興の祖と称えられた白隠禅師に朝廷より正宗国師の国師の諡号(しごう)が与えられる事になった際、勅使として松蔭寺を訪れた山岡鐵舟が出された酒の旨さにし正宗国師の正宗(せいしゅう)と清酒(せいしゅ)をかけて『白隠正宗(ハクインマサムネ)』と銘名」

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