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(661)水の中を飛ぶように泳ぐ エトピリカ 

2021.12.4 0:43
夏は飾り羽が美しい(千葉県鴨川市の鴨川シーワールド提供)
夏は飾り羽が美しい(千葉県鴨川市の鴨川シーワールド提供)

 

 黒い体に大きなオレンジ色のくちばし。水にうかび、ならんでこっちを向いている。千葉県鴨川(かもがわ)市の鴨川シーワールドにある「ピリカの森」に、エトピリカという鳥がたくさんいた。

 担当の尾高久代(ひさよ)さんによると、北太平洋の海にくらす鳥だ。「日本では北海道東部に、数十羽ぐらいしかいません」

 ここには15羽いて、そのうち1羽は去年8月生まれ、もう1羽がおととし生まれの若鳥だ。「若鳥は大人の鳥と少しちがっています。くちばしが小さく、色もオレンジになりきっていません」

 「エトピリカ」は北海道にくらすアイヌの人々の呼び方。「くちばしが美しい」という意味だ。

 寒いところにいる鳥なので「ピリカの森」は一年中、気温14度、水温12度にたもっている。水の中にはクロソイなど冷たい海の魚もいる。

 えさは、シシャモとイカナゴとカタクチイワシ。1羽が1日に食べる量は150~250グラム。体重が600~900グラムだから、すごい食欲だ。

 時々、水中にもぐる。水中を泳ぐスピードがはやい。「つばさを大きく使って泳ぐので、水の中を飛ぶといわれています」

水中を泳ぐエトピリカ。くちばしがまだオレンジ色になっていない若鳥
水中を泳ぐエトピリカ。くちばしがまだオレンジ色になっていない若鳥

 

 夏になると、目のまわりが白く、頭にはきれいな飾り羽がのびる。
 「お気に入りの1羽を見つけて、夏と冬で、すがたがどう変わるか、ぜひ見くらべてください」(文・佐々木央)=2021年2月配信

足の黄色い水かきも目立つ
足の黄色い水かきも目立つ

 

 

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