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(660)おでこのこぶがもりあがる コブダイ 

2021.12.3 11:00
 コブダイ
 コブダイ

 

 岩場を再現した大水槽の中に、ピンクに近い赤色の大きな魚がいた。おでこのあたりが、もりあがっている 

 「こぶみたいでしょう。それでコブダイという名前なんです」。担当の大沢彰久(あきひさ)さんが教えてくれる。千葉県鴨川(かもがわ)市の鴨川シーワールドのエコアクアローム。

 「形がナポレオンフィッシュに似ていますね」と聞いたら「そうです。同じベラの仲間です」と大沢さん。

 この水槽のコブダイの中で、オスは1匹だけ。そのオスが一番強い。もし、オスがいなくなったら?

 「メスの中で一番強いのがオスに変わります。カクレクマノミは逆で、生まれたときは全部オスで、中で一番大きいのがメスにかわるんですよ」。生きものって不思議だ。


 コブダイはオスにかわると、こぶが大きくなる。「あごのこぶも目立ってきます」。そう言われてオスのコブダイを見ると、たしかにあごも、もりあがっている。

 鴨川シーワールドは日本で初めてコブダイの繁殖に成功している。水槽で産んだ6千個の卵のうち20個を選んで別の水槽にうつし、10匹がふ化した。そのうち1匹を長く育てることができた。

 オスがこっち側に来て口を開けている。話しかけているみたいだ。「お客さまにアピールしているのかもしれません」(文・写真、佐々木央)=2021年2月配信

この水槽ではひときわ大きいコブダイ。あごのあたりは白っぽい
この水槽ではひときわ大きいコブダイ。あごのあたりは白っぽい

 

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