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(658)赤だけじゃない体の色 サワガニ

2021.12.1 11:00
岩場のすきまに白っぽいのと赤のがいた
岩場のすきまに白っぽいのと赤のがいた

 

 水槽というより、小さいけれど山の中の沢のようだ。下には岩や石ころ、木がころがっていて、後ろはがけのような岩場、上から水が流れ落ちる。そこに小さなカニが何匹もはりついていた。

 千葉県鴨川(かもがわ)市にある鴨川シーワールドにサワガニがいた。がけには6、7匹。全部で何匹いますか? 担当の武井洋子さんに聞くと「一番最近、掃除した時には38匹いました」と教えてくれた。じゃあ、あと30匹ぐらいは、かくれているんだ。

 サワガニといえば赤と思っていたら、よく見ると白っぽいのもいる。「赤でもちょっと黒っぽいとかオレンジ色に近かったり、白でも青みがかっていたり、色はバラエティーにとんでいます」

 鴨川シーワールドのある房総地方には、白くて青みがかったサワガニが多い。「色のちがいが食べもののせいなのか、遺伝なのか、すんでいる場所によるのか、よくわかっていません」

 生まれ方、育ち方がほかのカニとちがう。ふつうは卵からかえると、「ゾエア」というプランクトンの時期をすごすのに、サワガニは卵からカニの形で生まれてくる。

 水族館でサワガニを何代も育てていくのはむずかしい。カニは脱皮して成長していくけれど「脱皮がうまくいかないことが多いんです」。武井さんは、このむずかしい目標にチャレンジ中だ。(文・写真、佐々木央)=2020年1月配信

岩場を歩くサワガニ
岩場を歩くサワガニ

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