×
メニュー 閉じる メニュー

【編集後記】Vol.379=「13は松岡家のラッキーナンバー」

2021.11.24 17:00 宍戸 博昭 ししど・ひろあき
超高校級の運動能力が注目される県立横浜栄のWR松岡大聖選手と父親の輝茂さん=11月23日、東京・駒沢第二球技場
超高校級の運動能力が注目される県立横浜栄のWR松岡大聖選手と父親の輝茂さん=11月23日、東京・駒沢第二球技場

 

 185センチ、75キロの恵まれた体と、高校生離れした抜群のスピードとボディーバランスに目を奪われる。

 プレースタイルやちょっとした仕草に血筋を感じる。

 

 県立横浜栄(神奈川)のWR松岡大聖選手(3年)は、1990年シーズンに甲子園ボウルとライスボウルで3連覇した「日大フェニックス」のLBとして活躍した松岡輝茂さんの三男。伯父は日大、レナウンで日本一を経験し、日本のアメリカンフットボールの殿堂入りを果たした名QB松岡秀樹さんである。

 

 11月23日、東京・駒沢第二球技場で行われた全国高校選手権の関東地区大会準々決勝。

 横浜栄は、早大学院(東京)に22―35で敗れたが、大聖選手はレシーバーだけでなく守備のFS、キックオフとパントのリターナー、キックオフのカバー、FGのロングスナッパーと文字通りの〝60ミニッツマン〟として八面六臂の働きだった。

 

 中学時代はバスケットボール部。WRは希望したポジションで「FSはタックルが下手なので、レシーバーの方が面白い」と言う。

 早大学院との試合では、相手DBと競り合いながら再三パスを好捕。FSとしてはインターセプトも記録した。ボールに対するセンスは天性のものだろう。

 

 「13番」は父親と秀樹さんが好んで付けていた番号で、「松岡家」のラッキーナンバーである。

 長男はWR、次男はQBでともに中大でプレーした。大聖選手も同じ道を行く予定だそうだ。

リターナーとしても非凡な才能を発揮する県立横浜栄のWR松岡大聖選手(13)=撮影:高木信利
リターナーとしても非凡な才能を発揮する県立横浜栄のWR松岡大聖選手(13)=撮影:高木信利

 

 「3兄弟の中で、誰が一番アスリートとしてのポテンシャルが高いか?」という問いに、輝茂さんは嬉しそうにこう言った。

 「3番目ですね。上の二人には腕相撲で負けたことがないのですが、下の子にはこの前負けました。体もまだまだ大きくなるし、楽しみです」

 

 日本のフットボール界を代表するスーパースターだった秀樹さんのプレーは、映像で見たことがあるという大聖選手に、フットボールの魅力を聞くと「練習のない日もミーティングでいろいろ勉強して、そこで努力したことが結果に表れるところです」。

 このあたりはお父さんや伯父さんとは違い、今時の選手とお見受けした。(編集長・宍戸博昭)

宍戸 博昭 ししど・ひろあき

名前 :宍戸 博昭 ししど・ひろあき

プロフィール:1982年共同通信社入社。運動記者として、アトランタ五輪、テニスのウィンブルドン選手権、ボクシングなどスポーツ全般を取材。日本大学時代、「甲子園ボウル」にディフェンスバック、キックオフ、パントリターナーとして3度出場し、2度優勝。日本学生選抜選出。NHK―BSでNFL解説を20年以上務めている。

最新記事